多摩ゆたか【タマユタカ】(果樹)
登録番号 | 第5203号 | |
登録年月日 | 1996年 10月 15日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 多摩ゆたか よみ:タマユタカ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 芦川孝三郎 | |
品種登録者の住所 | 東京都調布市富士見町2丁目19番地23 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 芦川孝三郎 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「白峰」の自然受粉種子を播種して得られた実生から選抜されたもので,果皮の色が黄緑又は黄白,短楕円で極大粒の,育成地(東京都調布市)において8月下旬に成熟するやや早生種である。 樹の拡がりは中及び樹勢は中である。熟梢の太さは中,色は暗褐,綿毛の密度は無~極粗,節間横断面の形は楕円,幼梢先端の色は薄赤,綿毛の密度は中,巻きひげの着生は 2である。花穂の着性数は中,花性は両性,花粉の多少は中である。成葉葉身の形はくさび形,裂片数は 3片,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形及び成葉上裂刻の一般的な形は開く,成葉上裂刻の深さは浅,成葉の大きさは中,成葉上面の色は暗緑,下面の色は黄緑,葉柄の色は淡紅,成葉の下面葉脈間の綿毛の密度,主脈上の綿毛の密度及び葉柄の綿毛の密度は無~極粗,中肋に対する葉柄の長さの比は短,太さは細である。穂梗の太さは太,長さは中,色は淡緑である。果房の形は円錐,大きさは大,着粒の密度は粗,果梗の太さは太,長さは長,色は黄緑である。果粒の形は短楕円,大きさは極大,果皮の色は黄緑又は黄白,果粉の多少,果皮の厚さ及び果皮と果肉の分離性は中,果肉の色は不着色,肉質は中間,甘味は中,酸味は少,渋味は無~極少,香気は無,果汁の多少は多,種子の数は少,形は長,大きさは大である。発芽期及び開花期は中,成熟期はやや早で育成地において8月下旬,花振いの多少は中,無核果粒の混入は中,裂果の多少は少,果実の日持ちは短,果梗と果粒の分離は中である。 「ロザリオ ビアンコ」と比較して,成葉上裂刻の深さが浅いこと,果粒の形が短楕円であること等で,「白峰」と比較して,幼梢先端の色が薄赤であること,幼梢先端,若葉及び成葉の下面葉脈間の綿毛の密度が少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者のほ場(東京都調布市)において,昭和59年に「白峰」の自然受粉果の種子を播種して得られた実生から,63年に選抜されたもので,その後,特性の調査,確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「清流」であった。 |
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