常陸青龍【ヒタチセイリュウ】(果樹)
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登録番号 | 第11860号 |
登録年月日 | 2004年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 常陸青龍 よみ:ヒタチセイリュウ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 本多技研 | |
品種登録者の住所 | 茨城県常陸太田市増井町1051 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 本多勇吉 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「巨峰」の自然交雑実生から育成されたもので、果皮の色が黄緑、果粒の形が短楕円で極大粒の育成地(茨城県常陸太田市)では9月上旬に成熟する中生種である。樹の拡がり及び樹勢は中である。熟梢の太さは中、色は暗褐、節間横断面の形は楕円、表面の形状は細溝あり、幼梢先端の色は薄赤、巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は中、花性は両性、花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形、裂片数は5片、葉身横断面の形は外巻き、葉縁鋸歯の形は両側直線、葉柄裂刻の一般的な形は開く、成葉上裂刻の一般的な形は重なる、成葉の大きさは中、上面の色は暗緑、葉柄の色は淡紅、成葉の下面葉脈間の綿毛の密度は無~極粗、下面主脈上の綿毛の密度は粗、葉柄の綿毛の密度は無~極粗、中肋に対する葉柄の長さの比は短、葉柄の太さは細である。穂梗の太さは太、長さは長、色は淡緑である。果房の形は有岐円錐、大きさは極大、長さは長、着粒の粗密は粗、果梗の太さは中、長さは短、色は黄緑である。果粒の形は短楕円、大きさは極大、果皮の色は黄緑又は黄白、果粉の多少はやや多、果皮の厚さは厚、果皮と果肉の分離性は中、果肉の色は不着色、肉質は中間、甘味は高、酸味及び渋味は少、香気は無、果汁の多少は多、種子の数及び形は中、大きさは大である。発芽期は早、開花期は中、成熟期は中で育成地においては9月上旬である。花振いの多少及び無核果粒の混入は中、裂果の多少は少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は易である。「多摩ゆたか」と比較して、成葉葉身の形が五角形であること、成葉裂片数が5片であること、成熟期が晩いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和50年に出願者のほ場(茨城県常陸太田市)において、「巨峰」の自然交雑種子をは種し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「青龍」であった。 |
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