麻雀の戦術に関する格言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:21 UTC 版)
「麻雀の戦術」の記事における「麻雀の戦術に関する格言」の解説
麻雀の愛好家の間に伝わる格言とその意味を解説する。ある程度の根拠のあるものだけでなく語の印象や現代では古くなった戦略に基づくものもあるため、妥当性については検討を要する。 好牌先打(こうはいせんだ、ハオパイシェンター) 利用価値の高い牌は早く打ち出せの意。自分にとっての好牌は他家にとっての危険牌となりやすいため。 字牌の単騎は生牌で待つな 字牌の単騎待ちは場に出ている牌で待つのがよいの意。特に中盤以降は字牌の生牌は警戒される事から。 正直者は場を見る 正直者(初心者)はリーチ等の際に過度に場の牌を注視してしまうとの意。 序盤の裏スジ、中盤のまたぎスジ 単騎は西で待て 単騎待ちは待ち牌の選択がしやすいが、警戒されにくい客風牌で待った方が良いという意。また、点数の高くなるドラで待つのがよい(もしドラをツモり、さらに裏ドラが乗れば跳満が確定するなど得点の爆発力が高い)ことから「ドラで待て」と付け加えられる場合もある。 見和即和(チェンホーチーホー) 和了牌が出たらすぐに和了するべきの意。見逃しは本当に必要な時に限り行うのがよいということ。 手を見ず場を見よ 自分の手作りばかりでなく、場(他家の捨て牌や副露牌)を見よの意。 飛び対子は中(なか)を切れ 対々和や七対子でない限りは、両嵌を構成する3種がそれぞれ2牌になった形からは中央の牌のうち1枚を切ってよいの意。 東發つきもの 和了手牌に、とが同時に現れやすいの意。同様の格言として「南白つきもの」というものもある。特に根拠は認められない。 鳴いて飛び出る当たり牌 鳴いた直後に切る牌は当たり牌になりやすいので、安易な鳴きは慎むべきという意味。理由としては鳴いたために手牌が少なくなり、以後の捨て牌の選択の幅が狭まることや、鳴く人は上がりを優先するため、二鳴き・三鳴きと進むと危険牌が切りきれずに浮いている牌だったり、直前まで使う予定だった要牌で他家の危険牌にもなりやすいが、暴牌と知りつつも「大丈夫だろう」「通れば上がれるかもしれない」という甘い考えで、つい打ってしまうことが挙げられる。 南槓和了目なし 南を槓した者はその局和了れなくなるの意。「難関」との語呂合わせとされる。 伸ばすは外、かけるは内切り 数牌の124を持っている状態から手を伸ばす時は外寄りの1を、立直をかける時は内側の4を切れの意。手を伸ばす時は両面搭子への変化を、立直をかける場合には4が合わせ打たれて3が余ったり危険度が低いとみなされたりすることを期待する。 早い立直は一四索 局の早い段階における立直でかけられたリーチは一四索待ちであることが多いの意。積み込みをするときに二三索は盲牌しやすいため、「急ぎ過ぎ」の語呂合わせなどの説がある。 人の嫌がる三門聴 ここで言う「三門聴」はピアノ待ちなどではなく、両面待ちと双ポン待ちが組み合わさったような変則三面待ちのこと。よくある形では例えば4555や23444XXなど。単純な読みで看破されないため、このような待ちがよいという意味。 北家は鳴くな 北家は副露しすぎるべきでないの意。親の自摸数が増え、親を有利にするため。 下手なシャボより辺張・嵌張 初心者が安易にシャボ(双ポン)待ちにすることを戒める格言。特に字牌含みの双ポンは辺張・嵌張より平均的に和了率の高いことが知られているが、合理的根拠があれば適切に辺張・嵌張を選択するべきである。 両嵌の渡りは残せ 間が4つ開いた二つの数牌の一方を安易に切るなの意。中央の牌を引くことで両嵌となるため。
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