鳶沢一族以外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 15:33 UTC 版)
清吉(せいきち) 元・江川屋の手代。主の彦左衛門達の非情な遣り口を見過ごせず、そのために斬られたが、信之助達に助けられる。後に大黒屋の奉公人として迎えられる。拷問を受け、重傷を負った身を鳶沢村で癒し、また戦闘訓練を受け大黒屋の一員として活躍するようになり、大黒丸の副船頭として乗り組む事にもなった。 深沢 美雪(ふかざわ みゆき) 女剣士。登場時は、赤穂浪士の江戸入府を阻止する為に出羽米沢藩上杉家に雇われた刺客だった。 母は産後の疲れから亡くなり、父・秦之助は仕官の道を探す旅路で、路銀稼ぎに仙台の町道場を破った後、追ってきた門弟達に殺害される。 5歳の誕生日から父に剣術を教えられ、特に小太刀の使い方を習熟させられた。小柄な体を利して敏捷に動き、太刀を早く振って相手に最初の打撃を与える技を得意とする。 15歳で父を亡くし、父を殺した門弟を指揮した伊達藩家臣を殺した後、3年間武者修行の旅を続け、さらに2年後に米沢藩の江戸家老色部又四郎に雇われる。そこで大黒屋総兵衛と立会い敗れる(『異心!』)。 奉行所に捕われ拷問を受けた総兵衛を救出し看病した後で、再度の立会いを挑むが、完敗(『停止!』)。総兵衛の指示で鳶沢の隠れ里に赴き、そこで次郎兵衛の養女となる。 大黒屋の甲州での影働きに協力し、鳶沢一族の一員となる事を決意。宝永4年3月中旬過ぎ、総兵衛と祝言を挙げる。 総兵衛の子供を身籠り、総兵衛が遭難している間、跡取りとなる春太郎を出産する。 ちよ 甲府城下の湯村出身の娘。石工の棟梁をしていた父が怪我で体が不自由になり、働けなくなったため、口入れ屋の世話で江戸に働きに出ることになった。しかし、口入れ屋の正体は女衒で、女郎屋に売られそうになったところを総兵衛に助けられた。 後に大黒屋で働く事になる。大黒屋がただの商人集団でないことを承知しているが、それを口にする事はない。 伊三 荷運び人足。鳶沢一族の人間ではないが、若い頃から大黒屋に勤めてきた。 丹五郎 荷運び人足。黒烏の勘平に責め殺された兄の虎三の代わりに一家の稼ぎ手として大黒屋で働く。母の病気平癒のため、店の小僧の栄吉・恵三と共に、伊勢参りに行く(『熱風!』)。後に柳沢の手の者の襲撃を受け殺害される(『交趾!』)。 長八 丹五郎の弟。兄の死後、大黒屋で働く。 ひな 拷問を受けた総兵衛を看病していた時に美雪が拾ってきた黒猫。後に大黒屋の飼い猫となる。 池城安則(いけぐすく あんそく) 湊親方奉行支配下。尚国王の遠縁で唐名は尚玄。若王子と呼ばれる身分。大黒丸に乗り組む事になった10人の琉球の若者の1人。 幸地朝保(こうち ちょうほ) 湊親方奉行支配下。身の丈6尺豊かな青年。大黒丸に乗り組む事になった10人の琉球の若者の1人。
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