鬼に関わる人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 06:51 UTC 版)
「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」の記事における「鬼に関わる人々」の解説
明日夢(あすむ) 現代の安達明日夢と同じ容貌の少年。幼いころに両親を亡くしており、ひとえとは兄妹同然に育った幼なじみの関係である。そのため、彼女が生贄に選ばれた際には誰よりも強く反対した。温和で大人しかった現代の明日夢と比べると、攻撃的な態度が目立つ。 とりわけヒビキに対しては、実の兄でたった一人の肉親でもある猛士を失ったのは彼の責任と責めていることから、恨みの念も強く、鬼をも激しく憎むようになるなどお門違いな因縁をつけることもあったが、頭の中では猛士が死んだのはヒビキのせいではないということを理解しており、それでも誰かに怒りや憎しみをぶつけでもしなければやってられなかったというのが本当のところであった。 後に兄の遺品であるヒビキのために魂を込めて作った刀からヒビキを尊敬する気持ちを感じ取り、ヒビキにその刀と兄の思いを託すに至る。そして、戦いが終わった後、藤兵衛が考案した鬼を支える組織に、己の兄猛士の名前をつけた。 ひとえ 現代の持田ひとみと同じ容貌の少女で、明日夢同様に両親を失っているため、彼とは兄妹同然に育った。鈴に続いてオロチの生贄に選ばれてしまい、運命として受け入れた鈴と違って生贄にされることに対して最後まで恐怖感を拭い切れなかった。最初の鬼たちの戦いが敗北に終わった後、呪いによって重い病にかかる。洞窟に隠れていた際、カブキが盗んだニシキの武器を使って村人を殺害する現場を目撃していたため、危うくカブキの手にかかって殺されかけたこともあった。その後、村人からは村のために無理やり生贄にされそうになるが、間一髪のところをヒビキに助けられる。 立花 藤兵衛(たちばな とうべえ) 現代の立花勢地郎の先祖で、容貌も勢地郎に瓜二つである。村の村長で、親のいない明日夢とひとえにとっての父親的存在でもある。鬼を魔化魍と同列に扱う村人たちの中にあって、鬼たちに偏見や差別を抱いていない数少ない存在であり、人間と鬼との間に一向に埋まらない溝があることを危惧している。こうした背景から、ひとえが生贄に選ばれた際にも真っ先に鬼に助けを求めることを提案しており、また戦いが終わった後、人と鬼が手を取り合える時が来るようにとの願いを込めて、鬼を支える組織を作ることを決意する。名前の由来は立花藤兵衛から。 かずえ、ひなこ 現代の立花香須実、立花日菜佳と同じ容貌の姉妹で、藤兵衛の実の娘にあたる。藤兵衛同様、生贄の儀式には反対の立場を取り、鬼に対しても一定の理解を示しているため、明日夢と共に鬼に助けを求める旅に赴き、ひとえのことも村人から庇おうとした。 鈴 現代の天美あきらと同じ顔を持つ少女。物語の始まる1年前、村のために自らオロチの生贄となり、明日夢とひとえの目の前でオロチに喰い殺される。また止めようとした父親も、童子と姫に殺された。 猛士(たけし) 明日夢の兄。鬼になることを夢見てヒビキに弟子入りしていたが、修行中に崖崩れの事故に巻き込まれ命を落とす。そのことが明日夢が鬼を憎み、またヒビキが鬼の道から遠ざかる原因となった。 ハバタキの女房 現代の滝澤みどりと同じ容貌の女性。ハバタキが密かに鬼の訓練を続けていることに気付いており、必ず生還することを条件に彼を戦場へ送り出した。 役人 ニシキの処刑を担当した役人。しかし、ニシキの「空を見上げて死にたい」という最後の頼みを聞き入れたばかりに、刀を歯で受け止められ処刑は失敗。さらに刀を折られたことに、驚きを隠せずにいた。
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