類似した分類群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:18 UTC 版)
旧来の概念によるヌメリガサ科(Hygrophoraceae)ヌメリガサ属(Hygrophoraceae)とは、子実層托(ひだ)の顕微鏡的構造において類似がみられるが、後者では胞子は決して黒色・黒褐色などの濃い色調を呈することはなく、通常はシスチジアを欠く点でまったく異なっている。 いっぽう、ヒダハタケ科(Paxillaceae)に置かれるヒダハタケ属(Paxillus)やイグチ科(Boletaceae)に所属するキヒダタケ属(Phylloporus)なども、イグチ類との類縁関係を有する菌群であり、子実体の外観などはクギタケ属に類似するが、ともに胞子紋の色調がより明るく、外生菌根を形成する樹種がマツ科に限定されない点で区別できる。
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類似した分類群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/18 19:30 UTC 版)
子実体の形質の上からは、類似した菌はほとんどない。クロチャワンタケ科のオオゴムタケ属(Galiella)に分類されているキツネノサカズキ(G. japonica (Yasuda) Otani)は、暗褐色ないしほとんど黒色の子実体を形成し、成熟すれば子実体の先端が放射状に裂開し、赤褐色ないし橙褐色の子実層を露出させることで、ややキリノミタケに似た点があるが、上部の裂片がごく短いために成熟・裂開した子実体の上面観はむしろ歯車状を呈すること・子実体の外皮層が、厚壁で多角形の細胞群で構成されること・側糸が数珠状をなさないこと・胞子の表面に微細ないぼ状突起を備えることなどにおいて異なっている。さらに、アカマツ(Pinus densiflora Sieb. & Zucc.)やモミ(Abies firma Sieb. & Zucc.)などの、針葉樹の樹皮・枯れ枝・枯れ葉などから発生する生態においても相違する。なお、キツネノサカズキは現在までのところ日本特産種であるとされている。また、その培養上の性質・アナモルフの形質・分子系統学的位置づけについては明らかにされていない。
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類似した分類群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:36 UTC 版)
クギタケ属は、かさの表皮(あるいはその上に残存する外被膜)の構成菌糸がほとんどゼラチン化しないことや、子実体の組織中に、ヨウ素溶液で暗青色ないし暗紫色に変色する菌糸が混在することなどにおいて異なる。Cystogomphus属(日本未産)では、かさの表面に付着する外被膜片が球形細胞で構成されており、まったくゼラチン化しない点で相違する。 ヒダハタケ科(英語版)に置かれるヒダハタケ属(英語版)やイグチ科に所属するキヒダタケ属(英語版)なども、イグチ類との類縁関係を有する菌群であり、子実体の外観などはクギタケ属に類似するが、ともに胞子紋の色調がより明るい(ヒダハタケ属では黄褐色、まれに帯オリーブ褐色ないし帯紫褐色、キヒダタケ属では帯オリーブ褐色)ことやかさの表皮がほとんどゼラチン化しないこと、あるいはシスチジアの形質などにおいて異なる。さらにヒダハタケ属においては、外生菌根の形成が任意的である(菌の生育に外生菌根が必須ではない)点で、またキヒダタケ属では、外生菌根を形成する樹種がマツ科に限定されない(ブナ科・カバノキ科やフタバガキ科などとも外生菌根を作る)点でも区別できる。
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類似した分類群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 10:01 UTC 版)
オウギタケ属 (Gomphidius) は、かさの表面に形成される粘液層(不規則に絡み合いつつゼラチン化した菌糸群で構成され、子実体の形態発生学上からは外被膜に相当する)が比較的よく発達すること・一般に綿毛質の内被膜を有することや、子実体の組織中に、ヨウ素溶液で暗青色ないし暗紫色に変色する細胞が混在しないことなどにおいて異なる。また、Cystogomphus属では、かさの表面に付着する外被膜片が球形細胞で構成されている点で相違する。 ヒダハタケ科 (Paxillaceae) に置かれるヒダハタケ属 (Paxillus) やイグチ科 (Boletaceae) に所属するキヒダタケ属 (Phylloporus) なども、イグチ類との類縁関係を有する菌群であり、子実体の外観などはクギタケ属に類似するが、ともに胞子紋の色調がより明るく、外生菌根を形成する樹種がマツ科に限定されない点で区別できる。また、後二者は他の菌の菌糸に対する寄生性を示さず、外生菌根の形態においても異なる。
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