音域と音色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/05 08:51 UTC 版)
音域は2オクターブほどで、サックスのフラジオ音域のように拡張も可能。 音色はサックスとクラリネットの中間のような独特の音色で、アンブシュアや息の入れ方によって多彩に変化する。音程の自由度が高く表現力が豊かであるが、その反面ピッチが不安定という短所もある。
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音域と音色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:23 UTC 版)
以下の説明文で、イロハ音名での表記は記譜音を指す。 クラリネットの音域は、記譜で中央ハ音の下のホから上に約4オクターヴ弱である。フルートなど開管の木管楽器では第2倍音である1オクターヴ上の音が、同じかまたは似た運指となる。しかし、閉管のクラリネット属では第2倍音が使えないので、第3倍音である1オクターヴと完全5度上の音が類似の運指となる。すなわち、最低音のホですべての側孔を閉じ、ヘ-ト-イ-ロ-ハ-ニ-ホ-ヘ-ト-イと変ロまで順次開けて行き、1オクターヴと完全5度上のロで再びすべての側孔を閉じる。このとき第3倍音を出しやすくするためにレジスター・キー(他の楽器でのオクターヴ・キーに相当)の孔だけ開く。上のロの直下の変ロおよびイの音域は頭部の短い部分だけで共鳴するので、「喉の音」(スロート・トーン)と呼ばれ、他の音域とは異なる音色となる(木管楽器#音の高さを変える方法も参照)。 クラリネットのヴィブラート奏法はクラシック音楽では少ないが、ジャズなどでは少なくない。 クラリネットの音域は、次の4つの領域に分けられる。 シャリュモー音域 (記譜でE3-F#4) 最も低い音域は基音によって出す領域でシャリュモー音域と呼ばれ、音は太く丸く、よく通る。この呼び名は、もととなったフランスの古楽器である前述のシャリュモーにちなむ。シャリュモー音域の中の低音域は野性的な響きを併せ持ち、怪しげな雰囲気を醸し出すことも可能である。 ブリッジ音域 (記譜でG4-Bb4) シャリュモー音域のすぐ上はブリッジ音域と呼ばれ、いわゆる「喉の音」の領域である。シャリュモー音域と同様に基音であるが、デンナーがシャリュモーを改良した際に、シャリュモー音域とクラリオン音域(次項)の間を"橋渡し"するためにキーを取り付けた領域なので"ブリッジ"音域と呼ばれるのである。この音域は倍音に乏しく、暗くくすんだような音色になりがちである。標準の運指では、上の音域との間を行き来する場合、たくさんの指を一度に動かす必要があるので運指が難しく、また共鳴する管長が著しく変化するため呼気のコントロールも難しい。 クラリオン音域 (記譜でB4-C6(C#6)) ブリッジ音域のすぐ上は第3倍音によって出す領域で、クラリオン音域と呼ばれる。明るく開放的で艶があり、金管楽器のクラリオンを彷彿させる。「小さな(接尾辞et)クラリオン(clarion)」という意味の「クラリネット(clarinet)」という名称もこの音色からきている。 アルティッシモ音域 (記譜でD6-A6) 最も高い音域(シャリュモー音域の3オクターヴ上)は、第5、7、9倍音によって出す領域で、アルティッシモ音域と呼ばれる。比較的細目で極めて通りの良い音である。しかし、音程はとりにくく、上がるにつれて鋭さが勝ってくる。
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