音圧優先のマスタリングの問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:01 UTC 版)
「マスタリング」の記事における「音圧優先のマスタリングの問題」の解説
「ラウドネス・ウォー」も参照 (詳細及びアナログ時代の音圧調整については 英語版 Loudness war 参照 ) マスタリングの根幹の一つは音圧調整であるが、フルデジタル化された1990年代半ば以降、一聴しただけで耳に残る(即ち売れる)ようにするために音圧を限界まで上げるマスタリングが流行している。こうしたマスタリングでは聴覚上の音圧を稼ぐためにダイナミックレンジを犠牲とするため、特に生楽器を多く使う音楽では、潰れた不自然な音になる、演奏者の意図が薄められてしまう、などの弊害が指摘されている。 前出の葛巻は、欧米ではこういった音圧競争も徐々に薄まってきているが、日本国内では相変わらず音圧至上主義のマスタリングが支配的であるとコメントしている。
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