朝鮮語の呼称問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 07:47 UTC 版)
朝鮮語の呼称問題(ちょうせんごのこしょうもんだい)とは、日本語における朝鮮語の呼び名に関する問題である。
注釈
- ^ NHKの語学講座抜本改革により、2008年度からはテレビ(NHK教育テレビ)が『テレビでハングル講座』、ラジオ(NHKラジオ第2)が『まいにちハングル講座』となった。なおハングルを用いた間接表現は、NHKの語学講座のほかにもNHKの国際放送(NHKワールド・ラジオ日本)で用いられている。
- ^ (例)「電話を取るときに使う、日本語の「もしもし」に当たる表現は、この言語では「여보세요(ヨボセヨ)」です」となる。このほかインタビュー等で「한국어(韓国語)」という単語が出てきた場合も、字幕では「ハングル」となる。
- ^ 例えば「『ハングル』能力検定試験」という名称は、日本における朝鮮語呼称問題の実際を知らなければ、文字どおり「(語学を含まない)純粋なハングルの読み書きの能力のみを判断する試験」だと理解する可能性がある[要出典]。
- ^ 言語の本質は音声であり、文字は言語を記録するための記号、すなわち音声を保存する副次的補助手段に過ぎず、言語と文字の関係は任意的、恣意的なので必然的関係がない。朝鮮語は、ハングル使用以前には吏読、郷札など漢字を使用して表記したし、最近は公共表示板に韓国の地名をローマ字(ラテン文字)で表示した場合が多いが、どの場合も文字が違うだけで、皆同じ朝鮮語という事実には変わりがない。同様に、もしある外国語をハングルで書いても、それはその外国語が分からない韓国・朝鮮人には理解できない記号のままである[要出典]。
出典
- ^ a b c d e f g h 内山政春「言語名称「朝鮮語」および「韓国語」の言語学的考察」『異文化 論文編』第5号、法政大学国際文化学部、2004年4月、73-107頁、doi:10.15002/00002829、ISSN 13493256、NAID 120000993866。
- ^ a b c 金 廷珉(キム・ジョンミン)「日本語と韓国語、どこが似ている、どこが違う」国立国語研究所、2012.
- ^ なお、同訓令別記様式では、「韓国語又ハ日本国語」との用例もある。
- ^ なお、併合前の大韓帝国における朝鮮語を表す文脈では、併合以降も「韓国語」の語を用いた例がある。① 渡邊豊日子「熊本と朝鮮」『多士 : 創立四十周年記念 (国立国会図書館デジタルコレクション)』、金津正夫、79頁、1922年 。2023年8月19日閲覧。"・・・韓国語学生として県から派遣せられて参られた方々・・・"。② 高木壬太郎「韓国」『基督教大辞典』、警醒社書店、289頁、1911年 。2023年8月19日閲覧。"・・・京城に在りて韓国語を学び・・・"。
- ^ ドイツ語は、ドイツ・オーストリア・スイスの間で、相当に大きな方言差が見られるが、三ヶ国の言語当局は共同して語彙の共通化や「正書法」の修改訂に取り組んでいる。ルクセンブルクでは、隣接するドイツ語のモーゼル・フランケン方言と極めてよく似たことばが用いられているが、その方言的要素を強調した独自の正書法を制定し、「ドイツ語とは別個の言語であるルクセンブルク語」を主張している。
- ^ “文学歴史学部”. 朝鮮大学校. 2019年11月6日閲覧。
- ^ a b 『日本の学校における韓国朝鮮語教育-大学等と高等学校の現状と課題-』2005年5月発行 日本の学校で開設されている朝鮮語の科目名の呼称調査他結果
- ^ 取扱説明書検索 - パナソニック株式会社
- ^ フランス語(「Coréen」)なども同様である。
- ^ 東海大学コリア語研究室[リンク切れ]、大東文化大学国際関係学部、上智大学、帝京大学、文教大学、法政大学。2021.4.28閲覧
- ^ “延边州为何使用朝汉两种语言文字?权威说法来了!”. 延辺發布 (2018年11月8日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “朝鲜语专业:韩国语人才的摇篮” [朝鮮語学科:韓国語人材の産室]. 大連外国語大学. 2021年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
- ^ “朝韩语系”. 北京大学. 2021年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月25日閲覧。
- ^ “韩语语言文学系”. 復旦大学. 2021年2月25日閲覧。
[続きの解説]
「朝鮮語の呼称問題」の続きの解説一覧
- 1 朝鮮語の呼称問題とは
- 2 朝鮮語の呼称問題の概要
- 3 経緯
- 4 批判
- 5 関連項目
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