「ハングル」とNHK朝鮮語講座名変更事件
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「朝鮮語の呼称問題」の記事における「「ハングル」とNHK朝鮮語講座名変更事件」の解説
詳細は「ハングル」および「ハングル優越主義」を参照 1982年に、日本放送協会が語学番組「朝鮮語講座」を作ろうとした際、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)が「朝鮮語」、在日本大韓民国民団(民団)が「韓国語」という呼称を用いるように主張したことで対立し、妥協の産物として文字の名称である「ハングル」を用いた『アンニョンハシムニカ 〜ハングル講座〜』という名前が用いられることになった。以降、NHKのテレビやラジオでのハングル講座の中では朝鮮語ないし韓国語という表現は使われず、「ハングル」と呼び換えるか、もしくは「この言語」という表現を用い、言語を直接指す表現を避けるようにしている。このほか、大学入試センターでの「朝鮮語」呼称に対しても抗議がなされた。 これに対しては、「『한글(ハングル)』とは文字の名称であって決して言語の名称ではないため、朝鮮語という言語を『ハングル』『ハングル語』と呼ぶことは誤っている」という意見が韓国人研究者からも出されている。これは日本語を「カナ」と呼んだり、英語を「ローマ字語(ラテン字語)」と呼ぶようなものだからである。
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