電池系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 14:35 UTC 版)
ラテン文字1文字(一部2文字)で、電池系(電池の化学構造)を表す。表は、参考に二次電池の記号も記す。公称電圧は電池系で決まるが、実際の電圧は公称電圧より高い電圧で始まり、徐々に降下する。積層電池なら電圧は層数倍になる。 一般的なリチウム電池は二酸化マンガンリチウム電池 (C) だが、単3形・単4形の「リチウム乾電池」は硫酸鉄リチウム電池 (F) である。オキシライド乾電池はニッケル系一次電池 (Z) に分類される。 記号電池系正極電解液負極公称電圧一次電池 なし マンガン乾電池 二酸化マンガン 塩化亜鉛水溶液 亜鉛 1.5 A 空気電池 酸素 塩化アンモニウム・塩化亜鉛水溶液 亜鉛 1.4 B フッ化黒鉛リチウム電池 フッ化黒鉛 非水系有機電解液 リチウム 3.0 C 二酸化マンガンリチウム電池 二酸化マンガン 非水系有機電解液 リチウム 3.0 E 塩化チオニルリチウム電池 塩化チオニル 非水系有機電解液 リチウム 3.6 F 硫化鉄リチウム電池 硫化鉄 非水系有機電解液 リチウム 1.5 G 酸化銅リチウム電池 酸化銅(II) 非水系有機電解液 リチウム 1.5 L アルカリ乾電池 二酸化マンガン アルカリ水溶液 亜鉛 1.5 P 空気亜鉛電池 酸素 アルカリ水溶液 亜鉛 1.4 S 酸化銀電池 酸化銀 アルカリ水溶液 亜鉛 1.55 Z ニッケル系一次電池 オキシ水酸化ニッケル アルカリ水溶液 亜鉛 1.5 二次電池 H ニッケル水素電池 ニッケル酸化物 アルカリ水溶液 水素吸蔵合金 1.2 K ニッケルカドミウム電池 ニッケル酸化物 アルカリ水溶液 カドミウム 1.2 IC リチウムイオン電池 リチウム複合酸化物 非水系有機電解液 炭素 3.7 PB 鉛蓄電池 二酸化鉛 希硫酸 鉛 2.0
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