関西における深夜番組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 17:55 UTC 版)
関西地方では、伝統的に深夜枠に関しては、自社制作率が高く人気番組も多く存在した為、全国放送に近いネットを持つ、関東制作の深夜番組でもネットされないと言う事がある。(例えば、TBSの『ワンダフル』やテレビ朝日の『トゥナイト2』など。ちなみに『ワンダフル』の枠では『痛快!明石家電視台』、『たかじんONEMAN』、『乾杯!トークそんぐ』、『今夜はえみぃ〜GO!!』、『トゥナイト2』の枠では『ナイトinナイト』、『探偵!ナイトスクープ』と言った人気番組があった)。ネットされる場合でも、時差放送であったり、遅れての放送である場合が多い。 関西地方で独自の番組編成が多く組まれることとなった理由は、深夜テレビ番組の黎明期にまで遡ることができる。前述にもあるように1960〜80年代は関東地区を中心に「深夜といえばお色気番組」という認識が強く、お色気を前面に出した番組が多く制作されている時代があった。しかし、関西では読売テレビを除く各局においてお色気番組そのものが局関係者(特にかつて毎日放送社長だった高橋信三)に受け入れられず、深夜であってもエロ・グロは忌み嫌われる存在と認識されていたことや、また関西にはお笑い芸人を中心としたタレントが多く居たことから、東京の番組をネットしなくても自局で番組を制作し放送することが十分可能であったことなどが理由として挙げられる。 前述の歴史的背景があること、また視聴者の嗜好にも東西間で差があることなどから、現代においても深夜枠は自社制作率が高い状況が続いている。 終夜放送に関しては、1995年の阪神・淡路大震災以後、朝日放送テレビ(当時は朝日放送本体のテレビ局)が、放送休止時間帯(概ね午前3-4時台)に、フィラーの一環として、当時の大淀にあった社屋のお天気カメラからの映像を終夜放送したのが始まりとされる。その後、読売テレビ放送が「NNN24(現・日テレNEWS24)」の、MBSテレビ(開始当初毎日放送本体のテレビ局)が「JNN→TBSニュースバード(現・TBS NEWS)」の同時放送を深夜のフィラー帯で行うようになり、以後、テレビ大阪以外の各局も深夜枠の拡充で追随するようになる。
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