関西の各私鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:28 UTC 版)
関西はその立地条件から複数社の路線と平行して敷かれている場所が多く、サービス競争の上で高速運転、優等列車の運転が古くからなされてきた。ゆえに通過標識灯を持つ車両を保有する会社が多く、点灯頻度も高い。 関東と比べ目立つ特徴は、左右片側だけを点灯することにより、種別の違いをより細かく表示している点である(例として「近畿日本鉄道#列車種別の表示」を参照)。このため関西で点灯を行う車両の運転台では、左右別々に通過標識灯のスイッチが存在する。さらに特徴あるケースとしては、路線により種別と点灯方法の基準が異なる阪急電鉄や、他社では消灯するのが一般的な各駅停車でも点灯する南海電気鉄道が挙げられる(南海の場合は列車識別灯と呼ぶ)。これは両社とも大阪市内に複々線区間を保有しており、同区間において、普通列車でも途中駅を通過する列車が存在することが理由の一つだと考えられている。 山陽電気鉄道においては特急種別(直通特急・山陽特急・S特急)で通過標識灯を左右両方に点灯させている。普通車(各駅停車)は通過標識灯を消灯している。但し、回送車や須磨浦公園・東須磨発着の阪神特急は山陽電鉄線内は各駅停車ではあるが、こちらは特急種別と同様に通過標識灯を両方に点灯させている。 神戸電鉄では、特快速・快速は両方とも点灯、急行・準急・回送は運転士側のみ点灯、普通(各駅停車)は消灯している。但し、準急の場合は鈴蘭台以北(以西)の区間は各駅停車になるため、鈴蘭台で消灯・点灯を切り替えている。 南海6200系。各停だが通過標識灯(列車識別灯)の点灯をしている例。下部の四角形の灯具が通過標識灯。
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