関西の新作落語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 10:56 UTC 版)
明治~昭和40年代 関西の落語では、明治から大正期には2代目桂文之助が「動物園」「指南書」「電話の散財」・2代目林家染丸「応挙の幽霊」、桂文屋が「阿弥陀池」・「いらち俥」(後に東京に移され「反対俥」となった)など、今日に伝わる作品を残した。また、初代桂春團治は、「いかけ屋」「へっつい盗人」「野崎詣り」などの旧作に大胆なアレンジをほどこし、後の落語界に大きな影響を与え、その功績は東京の初代圓遊と比較される。昭和戦前期には初代桂小春団治(後舞の踊家花柳芳兵衛)が「禁酒」・「円タク」などその他にも多数の新作を発表したが、若くして落語界を去ったために今日では初代小春団治の作品は埋もれている。戦中の低迷期には4代目桂米團治「代書」、桂花柳(後の3代目笑福亭枝鶴)「豆炭」。 戦後の復興期、上方落語協会発足後は落語作家の永滝五郎が中心になって「新作落語研究会」が始まった、三田純市が創り3代目桂米朝に書き下ろした「まめだ」や米朝自作の「一文笛」、3代目林家染語楼「青空散髪」・「お好み焼」・「市民税」、初代橘ノ圓都「加賀の千代」・「鬼門風呂」、桂音也「わあ」、2代目桂春蝶「昭和任侠伝」、4代目桂文紅「テレビ葬式」、2代目桂文我「お貞のはなし」、2代目露の五郎兵衛の「西遊記」や4代目桂文紅の「有料トイレ」等が創られ、その幾つかは今日「古典」の評価が与えられ東京に移植された。
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