関学の逆襲(1997-2001)
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「関立戦」の記事における「関学の逆襲(1997-2001)」の解説
1997年 第5節 関学16- 7立命 阪急西宮スタジアム 3年連続で甲子園ボウル出場を逃がした関学が鮮やかに蘇った。第5節に全勝対決で迎えた関立戦は実質上の優勝決定戦となった。関学はQB高橋公一を中心としたラン・パス自在の攻撃で立命守備を翻弄。RB花房のTDとK太田の3本のFGで立命に完勝。続く関京戦も勝利して4年ぶりの甲子園ボウル出場を決めた。一方、立命はRB樫野が関学守備に完封されて、4QのWR山片のTDパス1本に抑えこまれた。 1998年 第7節 立命27-13関学 阪急西宮スタジアム 初の最終節での関立戦、優勝候補筆頭の京大に完勝した全勝の立命は、京大に敗戦しプレーオフに望みをつなぐ関学に前半リードされる。しかし、後半R里見のキックオフリターンTDで勢いを取り戻した立命は、QB川嵜、RB杉山等が怒涛のラン攻撃を展開し逆転勝利。2度目の甲子園ボウル出場を決めた。 1999年 第6節 関学27- 7立命 阪急西宮スタジアム QB川嵜、LB小西等前年の主力が多く残る立命は第5節まで危なげなく勝ち進んだ。関学もQB有馬隼人を中心に第5節の関京戦に24-0で完封勝利する等好調を維持したまま、第6節に優勝を賭けて全勝対決の関立戦が実現した。最初のシリーズでTフォーメーションからのRB井岡のランプレーが独走TDとなり関学が先制、2Qに有馬は脳震盪で退場するが、交代したQB岡村が有馬の存在を補う大活躍で、最後は自らのスクランブルでTDを奪い立命に快勝した。立命は守備が関学のTフォーメーションからのオプションに全く対応出来ず、自慢のラン攻撃も関学守備に封じられた。 2000年 第7節 関学10- 6立命 阪急西宮スタジアム 立命は1回生QB高田鉄男を中心としたショットガン攻撃で関学に挑んだ。既に京大に敗れて1敗の立命は勝てば3校同時優勝だったが、前年同様ラン攻撃がDL石田力哉を中心とした関学守備にシャットアウトされた。立命守備は3Qまで点を与えなかったものの、4QにFGとRB三井進矢の独走TDを許してしまう。立命攻撃はR高橋のキックオフリターンTDで4点差に詰め寄るものの、2ミニッツオフェンスは不発に終わり、関学が逃げ切った。 2001年 第6節 関学10- 6立命 阪急西宮スタジアム 関立戦は2年振りの全勝対決となった。立命はQB高田鉄男のSG攻撃が封じられ2FGを挙げるに留まった。関学は敵陣でのラッキーなインターセプト(立命のレシーバーが弾いたボールを関学DBがキャッチ)を確実にTDに繋げリードする。高田の2ミニッツオフェンスは2年連続で不発に終わり、関学が立命に競り勝った。 1997年以降の関立戦はいずれも優勝が決まる大一番であり、この頃から関京戦よりも関立戦に多くの客が集まるようになった。傾向としては立命のラン攻撃を封じて関学が勝利する試合が多く、2002年以降の立命のパス攻撃を中心としたショットガン攻撃導入の契機となった。また、2年連続で立命の2ミニッツオフェンスが不発となるなど、立命の試合運びの拙さが課題とされ、逆にチャンスを手堅く得点につなげる関学の試合運びの上手さが目立った。関学は1999-2001年にリーグを3年連続で全勝優勝し、2001年シーズンには主将DL/LB石田力哉、QB尾崎陽介、RB三井進矢、TE榊原一生、LB平郡雷太等を擁して悲願のライスボウルを制覇した。
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