開館までのいきさつ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 02:07 UTC 版)
「新潟市立中央図書館」の記事における「開館までのいきさつ」の解説
1965年(昭和40年)に竣工した新潟市東地区総合庁舎には、新潟市の中核的な図書館として新潟市立沼垂図書館があった。しかし、図書館部分の延床面積は936m2と狭隘であり、蔵書収容能力は約16万冊と少なかった。図書館のみではすべての蔵書を収容しきれず、体育館の倉庫や学校の空き教室にも蔵書を置いている状態だった。 1991年(平成3年)12月、新潟市の中央図書館建設推進懇談会が中央図書館の早期建設を提言し、1994年(平成6年)3月には、中央図書館建設基本計画検討委員会の報告書が提出された。しかし、建設場所の問題などで具体的な計画作りに入らないまま、宙に浮いた状態が続いていた。1996年(平成8年)には「新潟市立図書館の充実と発展を願う会」から、中央図書館の早期建設などを訴える市長への要望書が提出された。 1996年(平成8年)、新潟市は新潟市立万代小学校と新潟市立長嶺小学校を統合する方針を示し、片方の跡地に統合学校を、もう一方の跡地に図書館を建設するとしたが、両地域の住民同士が対立し、合意を得ることができなかった。しかし、1997年(平成9年)に長嶺小学校区の住民が、跡地は図書館になってもいいと譲歩した。そして、2000年(平成12年)2月、万代小学校と長嶺小学校の統合についての地元合意があり、長嶺小学校跡地に中央図書館を建設することになった。なお、2001年(平成13年)4月には両小学校が統合されて新潟市立万代長嶺小学校が開校している。 2007年(平成19年)1月、図書館の愛称が「ほんぽーと」に決定された。愛称の募集には全国から1,219件の応募があったが、「本の港」「日本海側初の政令市にふさわしい図書館」という意味が込められており、覚えやすく親しみやすいという理由から、「ほんぽーと」に選ばれた。
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