委員会の報告書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 19:32 UTC 版)
「パレスチナ分割決議」の記事における「委員会の報告書」の解説
1947年9月3日、委員会は国連総会に報告書を提出した。報告書は8章まであり第5章から第7章に委員会からの提案がある。「第5章:提案(I)」は全部で12の提案があり、セクションAには委員全員が賛同した11件の提案がある。セクションBには大多数が賛同した提案で、2人の委員が反対し、1人は意見を表明していない。「第6章:提案(II)」では「経済同盟を伴う分割」が提案されており、7人の委員(カナダ、チェコスロバキア、グアテマラ、オランダ、ペルー、スウェーデン、ウルグアイ)が支持した。「第7章:提案(III)」ではパレスチナの連邦国家の樹立が提案されており、インド、イラン、ユーゴスラビアの委員がこれを支持した。 総括すると、委任統治を終わらせパレスチナを独立させることについては全委員の意見が一致しているが、独立に関して1つの連邦制国家とすべきか(提案(III)、少数派案)、2つの国家とすべきか(提案(II)、多数派案)は意見が分かれている。また、パレスチナ問題の解決をユダヤ人問題の解決と見るかについても意見の一致を見ていない。
※この「委員会の報告書」の解説は、「パレスチナ分割決議」の解説の一部です。
「委員会の報告書」を含む「パレスチナ分割決議」の記事については、「パレスチナ分割決議」の概要を参照ください。
- 委員会の報告書のページへのリンク