銀河サルカニ合戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 04:20 UTC 版)
銀河の彼方で、「宇宙トニカク戦争」が続いていた。戦いの原因は不明で、期間も不明。一説には、宇宙が生まれた時から続いているという。 臼型宇宙戦闘機ウス・6号を駆る撃墜王、ルーク・スカイカニ平は、蟹型ヘルメットを装着し、仲間のハッチコ(蜂々星の美女蜂)、甘栗-3PO(頭部は栗型)と共に、今日も前線で戦っていた。ノルマの15機を撃墜(ただし味方機が2 - 3機含まれている)したカニ平は、仲間と昼食を取る。トニカク条約第256条により、食事中の攻撃は禁止されているため、安心して昼食を取る3人。しかし、甘栗-3POがカニ平の宇宙食(オムスビン)に手を出したため、カニ平は仲間から離れ、一人でオムスビンを食べようとする。 その時、敵であるモンチッチ星人(猿型)と偶然に遭遇。昼食の交換を提案される。「たくさんの実が生る」という言葉に惹かれ、カニ平は交換に応じる。モンチッチ星人の宇宙食(柿の種に酷似)は、すぐに成長し、実が生ったが、しかしカニ平は木登りができない。モンチッチ星人に実を取ってもらうよう頼むが、モンチッチ星人は自分が食べるだけで、カニ平には与えようとしない。催促したところ、実をぶつけられる。食べてみたところ、未熟な渋い実であり、カニ平の怒りが爆発。戦闘機同士での戦いとなる。 母船(猿の尻型)は即座に撃破したが、モンチッチ星人は搭載機で脱出。辺境にある、未知の惑星に逃亡する。負傷したモンチッチ星人は機を捨てて逃亡、カニ平たちも宇宙船から降りて追跡する。モンチッチ星人を発見したカニ平は攻撃を加えるが、相手は巨大化しており、携帯武器では歯が立たない。ウス・6号を呼び、無人操縦のまま攻撃させる。カニ平らも、空と陸からそれぞれ攻撃。ついにモンチッチ星人は倒れ、カニ平たちは勝どきを上げる。 しかし、それはモンチッチ星人ではなく、この惑星の原住生物・猿だった。ゴンと名づけられた猿とカニ平たちの戦いを、原住民・与作は目撃。モンチッチ星人は、蟻に捕らえられ、巣穴に引きずり込まれる。最期を悟ったモンチッチ星人は、本星への警告を発信し続けた。見届けた与作は、「誰も信じてくれないだろう」と思い、子供たちに民話として語るつもりで、話を再構築する。 宇宙へ去るカニ平たちだったが、入れ替わりに、鬼を追って桃型宇宙船が地球に飛来した。 補足 宇宙戦闘機の中には、ウサギ型、タヌキ型、亀なども存在する。タヌキ型は山柴を背負ったデザインになっており、背部に被弾して炎上する(『かちかち山』状態)。 「スペース一匹ガキ大将」の旗を掲げた戦闘機には、学帽と学ランを身につけた異星人が搭乗している。
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