銀河ウォール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/07 01:24 UTC 版)
銀河ウォールは銀河フィラメントのサブタイプであり、長さ方向の軸に対して垂直に切った断面の長径が短径に比して極めて大きいことが特徴である(つまり壁のように平べったい存在である)。 Walls of Galaxiesウォール名発見年概略距離大きさ備考CfA2グレートウォール (かみのけ座ウォール, グレートウォール,北グレートウォール、CfAグレートウォール) 1989 z=0.03058 長さ 7.5億光年幅 2.5億光年厚さ 2000万光年 これは最初に発見された宇宙の超大規模構造あるいは疑似構造である。CfA ホムンクルスはグレートウォールの中心に位置しており、かみのけ座超銀河団がホムンクルスの構造の大部分を形作っている。かみのけ座銀河団がさらにその中心にある 。 スローン・グレートウォール (SDSSグレートウォール) 2005 z=0.07804 長さ 13.8億光年 。 ちょうこくしつ座ウォール (南グレートウォール、南ウォール) 長さ 8000 km/s幅 5000 km/s厚さ 1000 km/s(赤方偏移換算長) ちょうこくしつ座ウォールは、ろ座ウォールに平行で、つる座ウォールに直角に位置する 。 つる座ウォール つる座ウォールは、ろ座ウォールとちょうこくしつ座ウォールに直角に位置する。 ろ座ウォール ろ座銀河団はこのウォールの一部である。ウォールはちょうこくしつ座ウォールはに平行で、つる座ウォールに直角に位置する。 ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール 2013年 z = 1.6 - 2.1 長さ 100億光年幅 72億光年 知られている中で最大の構造物 ケンタウルス座ウォールまたはケンタウルス座グレートウォールが提案されている。ろ座ウォールはこの中に一部として含まれることになる。さらにケンタウルス座超銀河団とおとめ座超銀河団もこの中に含まれることになる (この場合、このウォールはローカルウォールまたはローカルグレートウォールということになる) 。 グレートアトラクターの物理的実態として、じょうぎ座銀河団を一部として含むウォールが提案されている。このウォールはグレートアトラクターウォールまたはじょうぎ座ウォールと呼ばれている。 2000年に、電波銀河 B3 0003+387 の近傍の z=1.47 の距離に位置するウォールが提案されている。 2000年に、ハッブル・ディープ・フィールド北部の、z=0.559 の距離に位置するウォールが提案されている。
※この「銀河ウォール」の解説は、「銀河フィラメント」の解説の一部です。
「銀河ウォール」を含む「銀河フィラメント」の記事については、「銀河フィラメント」の概要を参照ください。
- 銀河ウォールのページへのリンク