金鯱賞連覇 - 宝塚記念優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:00 UTC 版)
「タップダンスシチー」の記事における「金鯱賞連覇 - 宝塚記念優勝」の解説
有馬記念後は休養し、5月29日の金鯱賞(GII)で始動。出走12頭のうち、9頭が重賞優勝経験、4頭がGI優勝経験があるメンバーの中、2.3倍の1番人気に推される。以降人気は、ザッツザプレンティ、重賞4勝のマグナーテン、前年のエリザベス女王杯優勝馬アドマイヤグルーヴ、前年の牝馬三冠馬スティルインラブが続いていた。スタートから、タマモヒビキとマグナーテンが飛ばし、それに続く3番手、好位に位置した。向こう正面から第3コーナーにかけてまくりを開始。最終コーナーを先頭で通過し差を広げた。後方大外から追い込む6番人気ブルーイレヴンに迫られたが、アタマ差逃げ切り優勝。レース史上初となる連覇達成。走破タイム1分57秒5は、1998年金鯱賞で大差勝ちを果たしたサイレンススズカの1分57秒8を上回る、コースレコードを樹立した。 続いて、6月27日の宝塚記念(GI)に出走、ファン投票では第6位となる4万6178票を集めた。単勝オッズ3.5倍の1番人気の支持、同じ3倍台に天皇賞(春)2着のゼンノロブロイ、5倍台に菊花賞2着および有馬記念2着のリンカーン、7倍台に安田記念優勝から臨むツルマルボーイと続き、15頭が揃った。 大外枠8枠15番からスタート、内のローエングリンやホットシークレットに前を譲り、3番手を追走した。ローエングリンが飛ばして、前半の1000メートルを58.5秒で通過するハイペースとなった。それからローエングリンは、長く持たせるためにペースを落としにかかったが、タップダンスシチーはそれに抗った。第3コーナー手前でかわして先頭となり、早めのスパートを開始した。直線では背後にいたシルクフェイマスが接近。一時「シルクフェイマスが交わすような勢い」(『優駿』編集部)があったが、タップダンスシチーはそれからもう一伸びして突き放した。後方に2馬身差をつけて入線。 GI2勝目、7歳馬の宝塚記念優勝は、1970年スピードシンボリ以来34年ぶり2例目であった。また、走破タイム2分11秒1は、1994年ビワハヤヒデの2分11秒2を上回るレースレコードを樹立した。佐藤は「よほど強くないとできない乗り方」だったと評している。また佐々木はレース前、競馬人生3回目の「負ける気がしなかった」状態だった振り返っている。
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