野菜の多用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:48 UTC 版)
周辺の日本料理や中華料理と比べ、野菜をたっぷり使った料理が多い。 新鮮な野菜については白菜・もやし・ワラビ・ゼンマイ・キキョウ(トラジ)といった山菜の消費量が世界的に見ても高く、それらを用いたメニューが多い。山菜からなるナムルは各家庭で常備してあり、毎回の食事で多種類のおかずが食卓に並ぶように配慮するのが一般的である。 発酵食品としての野菜や調味料については、冬での保存食としてよく扱われている。テンジャンやコチュジャン、チョングッチャンといった味噌類やキムチ、マダラの内臓を発酵させたチャンジャ等を、各家庭ごとに作る。唐辛子は元々中南米原産だが、17世紀に日本を経由して朝鮮半島に入ったため、当初「倭芥子」と呼ばれ、それ以前のキムチでは辛味としては山椒や胡椒で味付けをした。この唐辛子は現在の朝鮮料理に彩りと辛みを添える上で欠かせない食材の一つとなって、18世紀後半の朝鮮王朝時代で一気にが普及しされた。保存食としては、他に魚の干物・チョッカル・シッケ・乾燥させた山菜や海草類も作られている。 植物からの香辛料や薬念については、韓国式醤油・胡麻油・ニンニク・ネギ・生姜・唐辛子等が多く、また色んな香辛料により合わせ調味料ヤンニョム、つまり「薬念」を用いる。 仏教の影響を受けていた為、朝鮮半島一部の人口は寺刹料理・精進料理を食べている。
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