配偶者選択
法的見地からみて、法もしくは慣習により定められた結婚の契約を結ぶための条件を満たす者はすべて、結婚可能である 1という。そして結婚可能人口 2とはこのような状態にある者たちから成る。結婚不可能人口 3とは、その反対に、法もしくは慣習により結婚の契約を結ぶことが許されていない人々から成る。しかしながら、結婚市場 4、すなわち配偶者選択 6が行なわれる集団は結婚可能な者すべてを含むわけではない。結婚候補者 7とは、健康上あるいはその他の理由により一時的にせよ結婚市場から除外されていない人たちのみを指す。死別者もしくは離別者は新たに結婚することができ、したがって初婚 8と二度目以上の結婚、つまり再婚 9とは区別される。婚姻回数 10は配偶者間で異なる場合があるため、“初婚”という用語は、それが新郎(501-6*)に適用されるのか、それとも新婦(501-7*)に適用されるのか、もしくは両方に当てはまるのかを明確にしなければ、その意味は曖昧である。特別にそう明示されていなければ、初婚は通常未婚男子(515-3)と未婚女子(515-4)との間の結婚を指す。
- 9. 再婚remarriage (名); 再婚するremarry(動); 再婚のremarried(形)。
配偶者選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 08:03 UTC 版)
異性間淘汰、異性による選り好みともいう。「一方の性が取る行動で、もう一方の性の繁殖機会に差があらわれるもの」と定義されている。実際に個体が別の個体をつがい相手として選ぶことは選好(性選好)と呼び、進化のメカニズムである「選択」とは区別する。通常はメスがオスを選好する。選好が行われるとき、オスは様々な信号を発してメスを誘引し、メスは慎重に吟味する。コクホウジャクやツバメは尾羽が長いオスが選ばれやすい。アジサシやガガンボモドキではオスが貢ぐエサの量や質が重要である。クロライチョウのように踊り、鳴き声、しっぽの美しさを組み合わせてアピールする種もいる。ニューギニアのフキナガシフウチョウは頭部に装飾的な羽を発達させて求愛するが、同所に生息するパプワニワシドリは抜け落ちたフキナガシフウチョウの羽を巣の飾りに用いる。セミの鳴き声、ホタルの発光、ガや酵母菌が出すフェロモンも配偶者選択に関わる信号である。メスの年齢や地域によって好みが変わることもある。アオアズマヤドリでは巣のきらびやかさが重要な要素だが、経験を積んだメスは巣の作りだけではなく、オスの求愛ダンスも重視する。クジャクでは地域によって羽の目模様の数が重要であるか、重要でないかに違いがある。 オスが配偶者選択を行う動物にはモルモンコオロギがいる。
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