郵便制度の発足とは? わかりやすく解説

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郵便制度の発足

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/29 02:02 UTC 版)

竜切手」の記事における「郵便制度の発足」の解説

日本近代郵便制度創設者である前島密は、明治維新政府駅逓頭の職にあり、郵便事業創業準備行っていた。そのため近代的制度のひとつである郵便料金前納を示すための切手発行する必要があった。開業時発行されたのが48文、100文、200文、500文の計4種切手であった切手印刷原版は、銅版彫刻技術者であった松田緑山(敦朝)が彫刻し彼の工房であった玄々堂人力切手製造請け負っていた。印刷旧暦明治3年11月28日以降開始され開業までに86万枚製造された。 原版複版する近代的印刷技術当時日本にはなかったため、1シート40枚分の実用版を手で彫る殊に由来するがこの竜切手手作業により額面印刷落ちおよび竜の顔の斑点外縁の太細唐草文様エラーもありバラエティー富んだ切手となった。そして、正確に手作業によるエッチング行っていた。このような製造方法1876年凸版印刷切手登場するまで続けられた。この製法により作られ切手を、切手収集家は「手彫切手」と呼称している。そのため、手作業ゆえに40枚それぞれに僅かな差異存在しており、竜の爪彫り忘れなどもあるため、バラバラにしてもシートどの位にあった切手かが判る。このことにより個々切手集めて元の板を再構築するプレーティング対象となっている。 また竜切手手彫切手唯一の2色刷りであり、周囲の竜のモチーフ額面表示別々に印刷されていた。そのため500切手に逆刷のエラー存在していることが知られており、1973年アメリカ合衆国使用済が発見されオークションかけられた。このエラー切手日本切手カタログ評価額では最高の3500万円付けられている。 なお、近代郵便始まった日本では書状切手貼付する方法以外に書状入れて運ぶ箱に切手貼付する方法もあった。1871年明治4年)の大久保利通書状箱には切手貼付されており現存する

※この「郵便制度の発足」の解説は、「竜切手」の解説の一部です。
「郵便制度の発足」を含む「竜切手」の記事については、「竜切手」の概要を参照ください。

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