運営と運用とは? わかりやすく解説

運営と運用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 05:47 UTC 版)

401k」の記事における「運営と運用」の解説

実際401(k)基金運営は、企業直接行うのではなくチャールズ・シュワブフィデリティ・インベストメンツバンガード・グループのような証券会社投資銀行委託し、その傘下にある投資信託なかんずくミューチュアル・ファンド運用するのが通例である。投資信託は、株式債券リートなどに特化したもの、その中で国内優良企業株式成長企業株式外国投資など投資先を細分したもの、および利用者期待するリターン許容できるリスクに応じて色々な投資先を組み合わせたものなど、少なくとも5~6、多い場合20個以上の複数ファンドプラン含めることが一般的である。プランには超低リスク(=低リターン)のマネー・マーケット・ファンド少なくも一つ含めることが義務付けられており、企業は、401(k)利用する労働者401(k)仕組みリスクなどについて十分理解させるための教育機会提供しなければならない株式公開している企業中にはプラン自社株専門ファンド含め会社もあるが、多く専門家は、もしその企業業績悪化する自社株式の価値(=退職基金価値)が低下するだけでなく仕事まで失うという二重のリスクがあるので、そのようなファンド避けるか若しくは少なくとも主要な投資先に含めないよう警告している。巨額不正経理不正取引による粉飾決算明るみ出て2001年12月破綻したエンロンでは、社員総数11,000人)の57%が401(k)通じて自社株投資していたが、破綻によりエンロンファンド99%の下落被り多く社員解雇された。 自分口座拠出した資金を、プラン内のどのファンドにいくら投資するかは、100%労働者個人判断責任行われプラン内のファンド相互資金移動もデイトレーディングのような極端に頻繁な移動制限されることを除き労働者の自由である。ただし、労働者雇用されている間は、加入しているプランから外部口座資金移動することも、その逆も(過去別の401(k)口座からの移動除いてできない辞職後はプラン口座一定例えば5,000ドル)以上の残高があればそのまま口座維持し続ける(ただし新たな拠出はその企業再就職しない限り一切できない)ことも、外部の「ロールオーバー転換IRA口座資金移動することも選択できるロールオーバーIRAは、相変わらず課税繰り延べのまま口座内の複数ファンド間で資金移動しながらの運用益が見込まれるが、新たな拠出別の401(k)プランまたは別のロールオーバーIRA口座からの資金移動除いて一切できない通常の投資信託と同様、各ファンド勘定は完全に独立しており、万が一親会社に当たる証券会社破綻してファンド基金保護されるファンド投資先の破綻などによる基金価値減少リスクはある)。

※この「運営と運用」の解説は、「401k」の解説の一部です。
「運営と運用」を含む「401k」の記事については、「401k」の概要を参照ください。

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