逮捕にあたっての問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 08:17 UTC 版)
「ブランチ・ダビディアン」の記事における「逮捕にあたっての問題点」の解説
FBIと銃撃戦の末、コレシュは80人の信者を道連れに自殺。信者のほとんどは焼死と見られるが、出火原因が問題になっている。 装甲車がランタンやプロパンガスのボンベを破裂させた説や、可燃性の催涙ガスにFBI側の銃火が飛んで引火したという説も一時取りざたされたが、催涙ガスの発射から火災まで3時間以上かかっていることや、盗聴された教団の会話などから、現在は戦車を迎え撃つための放火説が有力である。 FBIは1発も実弾は発射していないと主張していたが、当初FBIが発火剤入りの催涙ガスは使用していないという虚偽の説明をしたことから、この主張も疑われた(ただし、火災発生までの時間の関係から、この催涙ガスが発火原因になった可能性は無い)。マスコミが赤外線カメラでヘリコプターから撮影した映像には銃弾の発射の模様が映っていると言われていたが、実際の発砲を赤外線カメラで撮影した光とは全く違っていたことが判明し、またよく見ると銃口と光の位置がずれているので、何かの反射光を捉えたと、ナショナルジオグラフィックチャンネルの「衝撃の瞬間」は結論している。また、信者が脱出しようとしていたところに少なくとも2回の実弾攻撃を加えたという証言があるが、信憑性は定かではない。 逮捕状の請求や武器の使用に法律違反があったのは確かであり、子供がいるにもかかわらず催涙ガスを使用したこと(子供用のガスマスクが無かったため、大変な苦痛にさらされていたと推測される)。また、ATF職員との銃撃戦についても、信者のうち4人が無罪となった。信者の1人は昼食を食べていたところを、壁を貫通した砲弾にあたって死亡している。 また、FBIは4月14日にコレシュが送ってきた降伏の手紙を司法長官に渡さなかった。内容は「刑務所で信者たちに布教ができるように計らえば投降する」というもの。 一連の教団施設攻撃は、適正手続き(due process)という点から政府の対処に問題ありとして批判を浴びている。
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