連続立体交差事業(地下化)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 02:03 UTC 版)
「京急大師線」の記事における「連続立体交差事業(地下化)」の解説
踏切解消等を目的とした「京浜急行大師線連続立体交差事業」として、小島新田駅を除くほぼ全線で地下化工事が計画されていた。JR川崎駅地下で川崎縦貫高速鉄道(川崎市営地下鉄)に乗り入れる計画だったが、川崎縦貫高速鉄道は計画廃止となったため、大師線の地下化も計画が縮小された。 第1期区間とされた小島新田 - 川崎大師間のうち、大師橋駅の東側で大師線と直交する「産業道路」(神奈川県道6号東京大師横浜線)の踏切を優先的に解消させるため、小島新田 - 東門前間は2019年3月3日に地下化が完了した。 残る東門前 - 鈴木町間は2019年度に工事着手し(その後、2020年度に変更)、2023年度にそれぞれ地下化される計画となっていた。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による社会経済状況の変化や、川崎市の財政難により事業費や工期・設計等の詳細な検討や精査を要することなどから、2020年度の工事着手は見送られることとなった。今後の計画については2021年度第3期実施計画(素案)で検討結果を明らかにする。これについて京急は感染症の影響等による減収・減益があり、工事着手は困難であると説明している。 第2期区間とされた川崎大師 - 京急川崎間は、路線を大きく南側に移設して地下化し、さらに国道15号との交差地点に新駅「宮前駅(仮称)」の設置が予定され、市役所など市の中枢機能が集中する同地区やカルッツかわさきへのアクセス改善が計画されていた。しかし、すぐに工事着手できない状況であることから、2016年3月29日付けで休止となり、その後、2017年10月27日に行われた平成29年度第1回川崎市公共事業評価審査委員会にて審議した結果、第2期区間と並行して都市決定されている川崎縦貫道路(高速部)1期事業も休止中で一体的な整備が困難であることや費用対効果などを勘案し、中止が決まった。今後は都市計画廃止・変更(鈴木町すり付け)手続きが予定されているほか、計画中止により残される踏切のうち、京急川崎 - 港町間の「本町踏切」(国道409号との交差箇所)は立体交差化による自動車ボトルネックの解消が検討されており、工法によって300億 - 550億円の概算見積りがなされている。一方、第2期区間中止の主因となった川崎縦貫道路は、東京外かく環状道路と一体化する形で国土交通省、東京都、川崎市の間で検討が進められ、整備再開の可能性も出てきている。
※この「連続立体交差事業(地下化)」の解説は、「京急大師線」の解説の一部です。
「連続立体交差事業(地下化)」を含む「京急大師線」の記事については、「京急大師線」の概要を参照ください。
連続立体交差事業と同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書から連続立体交差事業を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 連続立体交差事業のページへのリンク