訓読語の特徴とは? わかりやすく解説

訓読語の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 09:42 UTC 版)

漢文訓読」の記事における「訓読語の特徴」の解説

漢文訓読の形にして読解したものを漢文訓読語(かんぶんくんどくご)あるいは単に訓読語くんどくご)と呼ぶ。漢文訓読自体漢文中国大陸から入るようになった古代段階で既に存在した考えられているが、その語形表記されるようになったのは、9世紀頃とされている。漢文訓読語では、文章そのものには触れず読解時に日本語の文法合わせて上下転倒して適切な助詞助動詞活用語尾などを補いそれ以外のもの漢語として読んでいく方法取られる。そのため、訓読自体漢語影響を受けやすく翻訳口調になることもある。一方でその歴史長さから古い日本語形態現代伝え読み方反対に仮名文字発生以後行われなくなったものや類似の意味の日本語置き換えられたものもある。 また、漢文訓読においては音韻面ではイ音便は~テ・~デ、ウ音便は~ス・~シテに続く場合が多いが助動詞イ音便ウ音便少ない。チ・リからッに転じる促音便が多い(ただし古く大文字のツを用いた)。撥音便では、ニ・リ・ビ・ミからンに転化したものが訓読には多いが反対に助動詞撥音便少ない。これは通常行われていた古代日本語とは反対傾向示している。語法面では「来る」「蹴る」は一般的なクル・ケルとは読まずにキタル・クヱルと読ませていた。使役用法用いサス用いずシス用いた打消ザリ連体形ザル已然形ザレ訓読独自の用法であり、一般的にはそれぞれヌ・ネを使用した推量のラム・メリ・ケム・ラシ、伝聞推定ナリ係助詞コソ訓読では少なく係助詞ナム終助詞・間投助詞はほとんど用いられなかった。反対に比況ゴトシは本来は訓読のみに用いられ用法であった

※この「訓読語の特徴」の解説は、「漢文訓読」の解説の一部です。
「訓読語の特徴」を含む「漢文訓読」の記事については、「漢文訓読」の概要を参照ください。

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