計測震度と加速度・速度とは? わかりやすく解説

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計測震度と加速度・速度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:57 UTC 版)

気象庁震度階級」の記事における「計測震度と加速度・速度」の解説

震度と加速度目安震度加速度 [gal (cm/s2)]0 0.8以下 1 0.8 - 2.5 2 2.5 - 8.0 3 8.0 - 25 4 25 - 80 5 80 - 250 6 250 - 400 7 400以上 河角廣は、過去の地震震度最大加速度表面最大加速度)に規則性見出し、その関係を「河角の式」としてまとめている。古い理科年表には、参考として河角の式に基づく加速度記載されていた(右図参照)。河角1943)によると、式は以下の通り。 I = 2 log 10a + 0.7 {\displaystyle I=2\log _{10}a+0.7} I:気象庁震度階級四捨五入として整数とする。5.5以上はすべて震度6とする。a:最大加速度ガル)。 このほか、震度加速度ではなくむしろ最大速度表面最大速度)との相関性が高いとする意見もあり、例え地震調査研究推進本部 地震調査委員会報告全国概観した地震動予測地図」では翠川ら(1999)による最大速度から震度への換算式表層地盤増幅率分布など組み合わせて推定震度算出している。 震度と加速度との対応関係は単純ではない。地震動周期違い体感差異生むからである。周期1秒前後地震動は人に敏感に感じられるが、長い数秒周期や短い0.X秒周期地震動は、同じ加速度周期1秒前後地震動比べて弱く感じられる傾向にある。河角の式は加速度記録を基にした震度推定用いられたが、地震動周期違いによる体感差異反映していなかった。計測震度導入検討の際には、河角の式が基本式として用いられたものの、地震動振幅周期継続時間なども計算式追加され周期違い震度反映できるよう改良したものが採用された。 ただ、参考ではあるが、地震波形を、一定の振幅一定の周波数で数秒間継続する仮定すれば、震度と加速度対応関係考えることができる。この仮定従えば周期gal震度の関係は下記様になる周期1秒の場合:約0.6gal以上で震度1、約60gal以上で震度5弱、約320gal以上で震度6弱、約600gal以上で震度7 周期10秒の場合:約2gal以上で震度1、約200gal以上で震度5弱、約1100gal以上で震度6弱、約2000gal以上で震度7 周期0.1秒の場合:約2.6gal以上で震度1、約250gal以上で震度5弱、約1400gal以上で震度6弱、約2600gal以上で震度7 気象庁震度と加速度グラフから分かるように、周期1.5秒のところが、各震度の必要加速度が最も小さく敏感に反映されるようになっているまた、震度加速度に対して線形の関係になっている。これは、被害計測震度がちょうどよい具合対応するように調整され結果である。しかし実際に加速度短周期地震動大きくなり、現行の計測震度河角式を用いる以上どうしても短周期成分影響大きくなり、体感対応した0.1~1秒程度周期地震動強調され後述のように計測震度建造物被害と対応しない結果となっている。

※この「計測震度と加速度・速度」の解説は、「気象庁震度階級」の解説の一部です。
「計測震度と加速度・速度」を含む「気象庁震度階級」の記事については、「気象庁震度階級」の概要を参照ください。

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