裁判部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 01:27 UTC 版)
カンボジア特別法廷は、第一審と最高審の二審制であり、そのほか、捜査段階の裁定を行うための公判前裁判部が設けられている。 公判前裁判部 (Pre-Trial Chamber) は、捜査段階において、共同捜査判事の決定に対する抗告等を審理する法廷である。カンボジア人判事3人と国際判事2人で構成され、決定には5人中4人の賛成が必要である。現在の構成は次のとおり。 プラク・キムサン( カンボジア、裁判長) ローワン・ダウニング(英語版)( オーストラリア) ネイ・トル(英語版)( カンボジア) チュン・チャンホ(英語版)( 大韓民国) フオト・ブッティー(英語版)( カンボジア) 第一審裁判部 (Trial Chamber) は、捜査が終結し起訴された場合に、第一審の公判(トライアル)を行う法廷である。証人尋問その他の証拠、当事者の弁論を踏まえて、被告人の有罪・無罪を判断する。カンボジア人判事3人と国際判事2人で構成され、有罪の判決 (verdict) には少なくとも5人中4人の賛成が必要である。現在の構成は次のとおり。 ニル・ノン( カンボジア、裁判長) シルヴィア・カートライト( ニュージーランド) ヤー・ソカン( カンボジア) ジャン=マルク・ラヴェルニュ( フランス) ツウイ・モニー( カンボジア) 最高審裁判部 (Supreme Court Chamber) は、第一審の決定・判決に対する上訴を審理する法廷である。カンボジア人判事4人と国際判事3人で構成され、決定には7人中5人の賛成が必要である。現在の構成は次のとおり。 コン・スリム(英語版)( カンボジア、裁判長) 野口元郎(英語版)( 日本) ソム・セレイヴット(英語版)( カンボジア) アグニエシュカ・クロノヴィエツカ=ミラート(英語版)( ポーランド) シン・リット(英語版)( カンボジア) チャンドラ・ニハール・ジャヤシンゲ(英語版)( スリランカ) ヤー・ナリン(英語版)( カンボジア)
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裁判部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 11:31 UTC 版)
裁判部(The Chambers)は、締約国会議(ASP)によって選出された18名の判事が振り分けられる各部門(Division)から構成され、各判事はこの部門を構成する各裁判部(Chamber)に振り分けられて配置される。 主要部門と任務 予審裁判部門(詳細 - ウェイバックマシン(2013年4月14日アーカイブ分))7名の判事の計7名から構成。通常は事件ごとに3人の判事により事件を処理。 捜査開始の可否の決定、捜査中止の判断、逮捕状の発行、公開審問の運営 第一審裁判部門(詳細 - ウェイバックマシン(2013年4月14日アーカイブ分))6名の判事の計6名から構成。通常は事件ごとに3人の判事により事件を処理。 必要な手続きの制定と実践、権利保証手続き、被害者及び証人の安全保護 上訴裁判部門(詳細 - ウェイバックマシン(2013年4月14日アーカイブ分))5名の判事の計5名から構成。全員の判事で事件を処理。 判断、判決の撤回・改訂、新たな裁判の実行(再審) 構成と概要 人数: 18名 (2021年3月現在)、他に3名の任期満了した裁判官が継続中の事件について引き続き在任している。 選出: 裁判官は締約国会議(ASP)における選挙によって選ばれる。各締約国が推薦できる候補者は1名である。 任期: 9年(ただし、第1回の選挙で選出された裁判官は、抽選により3年間、6年間、9年間の職務に就く。補欠で選出された裁判官は、前任者の残余期間。再選はできないが、第1回の選挙で選出された裁判官で3年の在任期間とされた裁判官と、補欠で選出された裁判官で任期が3年以下となる場合は、1回の再選が可能。また第一審裁判部門及び上訴裁判部門の裁判官は、任期満了後においても継続中の事件について引き続き在任する。) 裁判官の選出にあたって考慮される事項世界の主要な法体系の代表であること 地理的均衡性 男女の割合が公平であること 女性及び児童に対する暴力などを含む特定の事項について法的専門知識を持つ裁判官を含めること
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