薄いとは?

うす・い【薄い】

[形][文]うす・し[ク]

厚みが少ない。「板を—・く削る」⇔厚い。

物の濃度密度などが少ない。

㋐色や光などが濃くない。「—・い紅色」⇔濃い。

液体などの密度濃度が高くない。「—・い」「—・い紅茶」⇔濃い。

㋒味があっさりしている。「塩味が—・い」⇔濃い。

物の密度が低い。まばらである。「頭髪が—・くなった」⇔濃い。

物事程度はなはだしくない。

気持ち感情度合いが弱い。「情が—・い」「感銘が—・い」

利益少ない。「利鞘(りざや)が—・い」

病気などの症状が軽い。「痛みが—・い」

㋓関係などが浅い。「なじみが—・い」「縁が—・い」

可能性あまりない。「当選する見込みは—・い」⇔濃い。

財産がとぼしい。

「身のまはりは—・し」〈鳩翁道話・二〉

囲碁で、石の配置のしかたが堅固でない。⇔厚い。

芸能界興行界で、客の入りが悪い。また、ふところぐあい寂しい。

[派生] うすげ形動うすさ[名]うすみ[名]


うす・い【薄】

〔形口〕 [文]うす・し 〔形ク〕

[一] 物の厚みが少ない。⇔厚い。

万葉(8C後)六・九七九「わが背子(せこ)が著(け)る衣(きぬ)薄(うすし)佐保風はいたく吹きそ家に至るまで」

[二] 物の密度濃度などが少ない。⇔濃い。

① 物や、人の群がる密度少ない。まばらである。

書紀720舒明即位前・歌謡「畝傍山(うねびやま) 木立于須家(ウスケど) 頼みかも」

浄瑠璃心中天の網島(1720)上「人足うすく成にけり」

気体液体密度濃度少ない。濃くない。淡い

源氏100114頃)薄雲のうすく渡れるが鈍(にび)色なるを」

徒然草1331頃)四九この世濁りもうすく」

色合いや光が淡い鮮明でない。

古今(905‐914)秋下・二六七「さほ山のははその色はうすけれど秋はふかくもなりにけるかな〈坂上是則〉」

風雅(1346‐49頃)夏・四四二「鳴く声も高きせみのはのうすき日影に秋ぞちかづく〈伏見院〉」

物の匂い味わいなどが淡い濃くない。

*後拾遺(1086)恋三・七五六移り香のうすく成り行くたき物のくゆる思ひ消えぬべきかな〈清原元輔〉」

[三] 心、考え経験などが深くない。浅い。

愛情、徳、恵み、その他の感情深くない。薄情である。

万葉(8C後)二〇・四四七八佐保川凍り渡れる薄氷(うすらび)の宇須伎(ウスキ)心をわが思はなくに」

*夫木(1310頃)三三世のすゑの習ときけとあさ布のうすく成り行くたみもいとほし公朝〉」

思慮知識などが乏しい。浅い。浅薄である。浅学である。

大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃)「朕い学浅(ウすク)心拙ければ」

洗練されていない野暮ったい

浮世草子傾城禁短気(1711)五「こちは一分(ぶん)睟(すい)のやうに思へど、そなた達の目からは、まだ薄(ウス)う見へるかして」

知能程度が低い。おろかである。

*古活字巻本日本書紀抄(16C前)二「貧なれば智恵もうすうなるぞ」

[四] 物事が豊かでない。乏しい。十分でない。

効果利益収入などが少ない。

紫式部日記1010頃か)寛弘五年九月一一日「阿闍梨(あざり)の験(げん)のうすきにあらず」

京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一七「年貢もうすう取て」

幸運才能恵まれない。

海道記(1223頃)序「身運は本より薄ければ」

浄瑠璃曾我八景(1711頃)紋尽し「こよひ見へぬはうんのうすいお人やと」

財産乏しい。たくわえ少ない。

仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「うすき身上(しんしゃう)の者なれども

浮世草子傾城禁短気(1711)二「すこし身躰(しんだい)薄(ウス)く成ては」

身なりがみすぼらしい。

浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)油屋「お前は、ても薄(ウス)いお姿で」

[五] 物事程度強くない。弱い。軽い。かすかである。

① 病、傷、痛み苦難などが軽い。

御湯殿上日記文明一六年(1484)一〇月二二日「うすく御おこりあり」

勢いが弱い。力が弱い。存在感乏しい。

足利本論語抄(16C)季氏第十六「少秊の時は〈略〉血気薄いほとに」

浄瑠璃心中重井筒(1707)中「ヤアこたつの火がうすひ」

③ 関係などが浅い。

不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉二「まだ御馴染薄きに」

吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「関係の薄い所に同情も自(おのづ)から薄い訳である」

物事対す気持程度感じ方程度が弱い。

史記抄(1477)九「信心も薄なり」

滑稽本七偏人(1857‐63)三「追剥親方抜衣紋に成て居ちゃア恐怖(こは)みが薄い」

(5) 視力が弱い。目がよく見えない

鳥羽家の子供(1932)〈田畑修一郎〉「視力の薄い眼で」

(6) はっきりしない。かすかである。

冬の宿(1936)〈阿部知二〉五「薄い笑ひを浮べてゆくのであった」

[六] 特殊な分野用いる。

囲碁で、石の形(布石)がしっかりしていない

芸人仲間で、客の入りが悪い、また、ふところぐあいがさびしい。

洒落本風俗八色談(1756)五「よい客は見限来ず自然と客もうすく成なり」

〔名〕


薄い

駒の応援少ない形。
[←→厚い]

薄い

読み方:うすい

  1. お客不入銭入れの中がもの淋しい

分類 芸能

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薄い

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 11:54 UTC 版)

和語の漢字表記

 うすい 参照

  1. 厚みのないこと。
  2. 濃度低いこと。 



品詞の分類


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