蓼科家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/14 15:01 UTC 版)
蓼科のり子 本作品の主人公の女の子(4年3組学級委員)。数年前に両親を亡くし、現在は兄の蓼科いずみと共に、祖父の所有経営するアパートで暮らし、管理人・西田老人がリタイア後は名目上の管理人になった兄の代わりに管理業務まで勤める。家事や家計の管理を行うしっかり者だが、生活費を断り無くホビーに注ぎ込む兄の浪費癖で、苦しい家計運営を強いられている。 丸いレンズの縁無し眼鏡をかけた小柄なショートカットの少女(目が悪くなったのは本を読むことが多かったためと本人は考えている)。表面上はオタク趣味を持ち浪費家である兄のことを嫌がっている様子であるが、ブラコンな一面を見せることもある。また、運動音痴であり、運動会や体育などが嫌い。 幼い頃(5歳前後)は無邪気に兄に懐いており、当時から童話を執筆していた兄に、幼児らしく特に深い考えもなくさまざまな要望を出していた。兄がリクエストに応えようとした結果、彼の「奇本作家」と言われる面妖な作風を作り出してしまった。小学生になってから、時折その当時のことをふっと思い出しては、取り返しのつかない事態を招いたことへの自己嫌悪に陥る。 名前の由来は蓼科山。 蓼科いずみ のり子の兄。睡眠時に至るまで常にメガネを着用しており、素顔は不明。一応、プロの童話作家である。 自己管理能力皆無の、だらしないオタク青年。趣味はフィギュアや食玩、アニメ鑑賞などオタク系のインドアに偏っており、家計に喰い込むほど散財して、のり子に怒られることもしばしばである。また締め切りには基本的にルーズで、担当のようこさんに日頃から追い立てられている。もっとも珍しく締め切りを守った際には、出版社に送られた原稿が洪水による浸水で使い物にならなくなるという呪いが起きた。 作風としては強引過ぎる物語の流れや投げっぱなしオチや倫理的に危なっかしいネタが多いせいか、辛うじて生活できる程度には売れているもののあまりヒットせず、クレームをつけられるなどアンチも多い模様。翻訳作品が海外で発禁を喰らったこともある。雑誌掲載時のハシラのキャラクター紹介では「奇本作家」と紹介されている。 概してダメ人間としての側面が目立つが、のり子への愛情は非常に深く、のり子のためとなると普段とはガラリと変わったマトモな面を見せることも。 1巻冒頭ではのり子より9歳年上だったが、後に12歳差の22歳へと設定が変更された。 おじいちゃん のり子たちの祖父。夫婦でアメリカ旅行中のため不在。のり子の非常時に備えて高級(exclusive)ネコ耳セットを残す。肝心なときにあてにならない点はのり子の兄と同じである。
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