著作と批評とは? わかりやすく解説

著作と批評

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:30 UTC 版)

ヨーハン・ヴァイヤー」の記事における「著作と批評」の解説

ヴァイヤーの著書には以下のものがある。 De Praestigiis Daemonum et Incantationibus ac Venificiis 『悪霊幻惑、および呪法蠱毒について』(1563年De Lamiis Liber魔女論』(1577年Pseudomonarchia Daemonum悪魔の偽王国』(『悪霊幻惑について』の補遺1577年) 「西ロンバルディアのカザレで40人ほどの人々が、疫病広めるため町の門の閂に軟膏塗った。門に触れた者は感染し多くの人が亡くなった実際は、亡くなった発病した人たちの相続人が、早く遺産を得るためにカザレの人々に金を払って門を汚させたのである。」- 「悪霊惑わし」(1583年)より ヴァイヤーは『魔女に与える鉄槌』と聖俗権威による魔女狩り批判した。彼は、妖術働いたとして告発され女性たちに対して精神的に病んでいる」という言い回し用いた最初の人と言われている。幾多魔女裁判処刑おこなわれた時代に、彼は妖術告発関係する法規を制限することを求めた。 これらの二書を執筆し悪霊目録には『悪霊偽王国』という題をつけることによって、ヴァイヤーはそれまでグリモワール確立した地獄位階秩序という考え方嘲弄することを意図した述べ学者もいる。 それでも彼は『悪霊幻惑について』において、キリスト教会主張するほどには悪魔の力は強いものではないが、悪霊たちはまさしく力を持っており、悪霊呼び出した人の前に出現し幻影作り出すことができるという考え支持した。ただし彼は、幻影作り出すことのできる人々言及する時には魔女ではなく魔術師のことを言っており、彼らは悪魔の力を使って幻影作り出す異端者であるといっている。そして魔女については「精神的に病んでいる」という言い方用いた。 『悪霊幻惑について』の第五に付け加えられ悪霊要覧悪霊偽王国』は、各悪霊解説や、幻影作り出すためでなく召霊者の望みかなえさせるために、三位一体の神の名において適切な時間悪霊呼び出すための呪文についても述べられている。また、悪霊命令に従うのをしぶった嘘をつく場合に、どうやって危険や奸策引っかかるのを避けるかという助言までしている。しかしそこに紹介され悪霊強制言葉は、『ゴエティア』などの他の文献みられるものよりも簡潔である。これについては、実際に魔術利用されることのないよう意図的に省略されているとの意見もある。彼は降霊術を行う自称魔術師祓魔師たちを「恥ずべき魔術師」(Magi Infames)と呼び儀式魔術批判的であった。にもかかわらず、偽ソロモン文献『精霊の職務の書』写本基づいて書かれた『悪霊偽王国』は、有用な情報印刷媒体載せたグリモワールとして、多少学識のある降霊術師たちに読まれていた。 ヴァイヤーは大文字の「悪魔」(デヴィル)と、高低序列をもつおびただしい数の悪霊デーモン)の群れ存在否定しなかった。彼の著作は、『レメゲトン』編んだ無名氏含め、他のオカルティスト悪魔学者らに影響与えたラテン語書かれ彼の本、特に『悪霊偽王国』には多くの版があり、英訳版いくつかある。最初英訳版はレジナルド・スコットによるものである。

※この「著作と批評」の解説は、「ヨーハン・ヴァイヤー」の解説の一部です。
「著作と批評」を含む「ヨーハン・ヴァイヤー」の記事については、「ヨーハン・ヴァイヤー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「著作と批評」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「著作と批評」の関連用語

著作と批評のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



著作と批評のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヨーハン・ヴァイヤー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS