葆光彩磁珍果文花瓶とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 葆光彩磁珍果文花瓶の意味・解説 

葆光彩磁珍果文花瓶〈板谷波山作/〉

主名称: 葆光彩磁珍果文花瓶〈板谷波山作/〉
指定番号 2609
枝番 00
指定年月日 2002.06.26(平成14.06.26)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 大正
年代 大正6年1917
検索年代
解説文: 明治時代において本格的に美術教育受けた後に作陶進んだ最も初期陶芸家であり、帝展工芸設置尽力し近代陶芸指導者として先駆的役割果たした板谷波山一八二-一九六三)の大型花瓶作品である。地文青海波文や毘沙門亀甲文、窓絵の花籠などがきわめて精緻表され、窓絵に配され枇杷葡萄の花図様確かな構図により堅実に表現される。これらの文様に賦彩された釉下彩桃色緑・黄絵具見事に発色し全体掛けられた葆光彩釉もしっとりとした潤いたたえて幻想的に器面を包み込み板谷波山陶芸如実に体現している。また葆光彩磁は、薄肉彫文様色彩効果的に一体化するように板谷波山創出し釉薬技法であり、色ごとに防染剤で覆いつつ液体顔料定着させ、艶消しマット調失透釉を掛けたのである包み込み、境を曖昧にし、うっすら光沢があるという「葆光」という名称どおりに、本作のような光彩磁では、多彩な色彩で彩られた釉下文様が淡いベール包まれたような独特の効果発揮している。
 本花瓶は大正六年第五七回日本美術協会展に出品し最高賞である一等賞金牌受賞した名実ともに板谷波山日本陶芸界の頂点立ったことを示す記念碑的な作品であるとともに板谷波山陶芸を最も代表する作品である。展覧会出品直後住友家により購入された。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  萌黄綾威腰取鎧  萩薄扇面双雀鏡  萩螺鈿鞍  葆光彩磁珍果文花瓶  著色画扇面貼付手筥  葛箱  葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「葆光彩磁珍果文花瓶」の関連用語

葆光彩磁珍果文花瓶のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



葆光彩磁珍果文花瓶のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS