萬有製薬との合弁
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「メルク・アンド・カンパニー」の記事における「萬有製薬との合弁」の解説
万有製薬の歴史については「万有製薬」を参照 米国メルク(Merck & Co.)は1954年(昭和29年)、萬有製薬(東京)との合弁によって「日本メルク萬有株式会社(NMB)」を設立、同社を萬有製薬が日本で販売する米国メルク製品の輸入・発売元とした。 1970年(昭和45年)、米国メルクの100%出資による日本法人として、「日本MSD株式会社」が設立されたが、これは米国メルク製品・医薬品原料の輸入やライセンスの管理、メルクマニュアルの版権保有などを目的とする企業であり、医薬品の販売自体は引き続き萬有製薬との提携に基づいて行われていた。ただし、MMRワクチンは化血研が販売するなど、一部のメルク製品については萬有製薬以外との契約によって開発・販売が行われた。 1984年(昭和59年)になると、米国メルクは資産管理子会社を通じて萬有製薬の株式を買い増し、出資比率を50%超として経営権を取得した。その際、日本メルク萬有(NMB)は萬有製薬に経営統合するかたちで清算されている。 2003年(平成15年)1月、米国メルクは萬有製薬(万有製薬)を完全子会社化する方針を発表、日本MSDが同月から同年3月上旬にかけてTOBを実施し、上場している萬有製薬の株式の80%以上の買い付けに成功した。翌2004年(平成16年)3月、日本MSDと萬有製薬が合併することで、米国メルク(メルクグループ)の100%出資の日本法人としての新生「万有製薬株式会社」が設立されることとなった。 2008年(平成20年)7月、万有製薬は翌年1月に新社名、「メルク万有株式会社 (Merck-Banyu Co.Ltd)」に変更することを発表した。しかしながら、その後に関連の追加調査が確定するまで変更を延期することが追加され、実際にはシェリング・プラウとの合併を機にMSD株式会社となった為にこの社名は幻となった。 MSD株式会社MSD K.K.(Merck Sharp & Dohme (MSD)outside the United States and Canada) 日本法人本社が入居する北の丸スクエア 種類株式会社 市場情報非上場 略称メルク(MSD) 本社所在地 日本〒102-8667東京都千代田区九段北一丁目13番12号北の丸スクエア 設立2010年(平成22年)10月1日(前身)万有製薬株式会社 1915年(大正4年) 業種医薬品 法人番号2010001135668 事業内容医療用医薬品、医療機器の開発・輸入・製造・販売 代表者ヤニー・ウェストハイゼン(代表取締役社長) 資本金263億4900万円 売上高2686億9100万円(2021年12月31日時点) 営業利益230億1200万円(2021年12月31日時点) 経常利益228億2900万円(2021年12月31日時点) 純利益156億5300万円(2021年12月31日時点) 純資産1614億8100万円(2021年12月31日時点) 総資産2472億4800万円(2021年12月31日時点) 従業員数約3,800名(2017年4月1日現在) 決算期12月31日 主要株主米国メルク (Merck & Co., Inc.) 100% 主要子会社日本MSD合同会社 外部リンクwww.msd.co.jp テンプレートを表示
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