荒れた日々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 15:20 UTC 版)
「ジョージ・ジョーンズ」の記事における「荒れた日々」の解説
彼のアルコール摂取は伝説となった。ほぼ毎日、朝起きるとスクリュー・ドライバーを飲み、一日中バーボン・ウイスキーを飲んで過ごす。彼の飲酒人生でおそらく一番知られている話は、2番めの妻シャーリー・コーリーと結婚していた時、必死で酒を手に入れようとした: 「 かつて私が何日か飲んでいた時、シャーリーは私が酒を買うことを物理的に不可能にしようと決心した。私はボーモントから8マイルの酒屋の近くに住んでいた。彼女は私が酒を買うのに歩いて行くことはないと知っていて、全ての車の鍵を隠してしまった。しかし彼女は芝刈り機のことを忘れていた。鍵が見つからずにイライラしていたが、移動させて光が当たるようにした。そこで見えたのは椅子の下の10馬力のロータリーエンジンだった。そして鍵が差し込み口で光っていた。私はこの古い芝刈り機の最高速度は時速5マイルだと思った。そうすると1時間半かそれ以上で酒屋に着くと思った。 」 芝刈り機で酒を買いに行ったのは一度ではなかった。1979年、元妻のタミー・ウィネットの自伝にも記載されている。 「 私が目覚めると彼はもういなかった。私は車に乗り込み近所の10マイル先のバーへ運転した。駐車場に車を停めようとすると、門の右側にうちの芝刈り機が停まっていた。彼は芝刈り機で高速道路を運転したようだった。彼は私を見ると「えぇと、仲間が、ここに今彼女が来た。私のかわいい妻よ、私はきみに彼女がもうすぐ来ると言ったじゃないか。」 」 1996年、彼はシングル『Honky Tonk Song』でこの芝刈り機での出来事を歌にしており、この歌のミュージック・ビデオで自身の逮捕をパロディにしている。 1970年代、疲れ過ぎて演奏ができない時にマネージャーにコカインを勧められた。この効用は予測できなかった。彼の自己破壊的な気質は死に近付けられ、10年近くアラバマ州の精神科に入ることになった。多くの契約を反故にし『ノー・ショー・ジョーンズ』(『No-Show Jones』という歌は彼と他のカントリー歌手たちと共に彼の弱点をおもしろおかしく作られていると)して知られるようになり、彼のファンから彼が父と慕っているハンク・ウィリアムスのように多量の飲酒は死を早めると言われることがあった。この期間、彼は金銭的に援助してくれた友人のウェイロン・ジェニングスやジョニー・キャッシュとしばしば喧嘩したり仲直りしたりした。 彼の過去を揶揄し、2曲のカントリー・ミュージック・ビデオが彼の芝刈り機の出来事を表している。1つめは1984年のハンク・ウィリアムスJRの『All My Rowdy Friends Are Coming Over Tonight』、2つめは1993年のヴィンス・ギルの『One More Last Chance』である。ギルの歌は「She might have took my car keys, but she forgot about my old John Deere.(彼女は私の車の鍵を持って行ったかもしれないが、彼女は私の古いジョン・ディア(トラクター会社名)を忘れていた)」という歌詞に表している。ギルのビデオの最後に、彼はジョン・ディアに乗ってゴルフのコースから離れる際、ジョーンズに「ヘイ、ポッサム」と挨拶をしている。ジョーンズはジョン・ディア(芝刈り機)でゴルフのコースに向かっている途中でギルに「ヘイ、スイートピー」と返している。
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