舞台背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/09/01 06:46 UTC 版)
※太字は、作品中で使われる用語。 この作品の舞台となる「火星コロニー」は、開口部を縁に沿って六角形のドーム状の蓋で覆った直径12kmに及ぶクレーターの底部に築かれている。物語開始以前に人類は月をも開拓しているが、コロニー内は今もなお大部分に険しい荒地を残し、地球産の研究用家畜などの導入がようやく始まったばかりである。コロニー中心にある中央塔(センタータワー)周辺には整備された街が作られ、人々は一見、平穏な生活を営んでいる。 一方、火星開拓はその労働力の約8割を地球からの労役囚に頼っており、彼らを監督する警備軍も地球から一方的に送られている。労役囚のうち刑期を終えた中には帰化して火星市民となり街で暮らす者も居るが、目印となる首輪を着けられた労役囚に対する露骨な差別も存在する。また、火星コロニー自体は地球から独立した自治権を得ているが、コロニー辺縁部を境とした未開地域は地球側の支配領域である。 単行本巻頭に収録された年表には1957年のスプートニク1号打ち上げに始まる宇宙開拓の歴史が記され、1999年に設定された架空の事件「オルタレイション・バースト」以降も2001年にはマーズ・オデッセイなど実在の宇宙計画が作品内でも存在することが明記されている。同年表によればこの後、2010年に人類が初めて火星へと降り立ち、2031年に火星コロニー建設が始まり、2040年に火星移住が計画され、2044年に火星コロニーが完成、2048年に火星評議会(火星コロニーの自治政府)が発足したと同時に「火星暦」が定められた。
※この「舞台背景」の解説は、「火星のココロ」の解説の一部です。
「舞台背景」を含む「火星のココロ」の記事については、「火星のココロ」の概要を参照ください。
「舞台背景」の例文・使い方・用例・文例
- 舞台背景のページへのリンク