自爆による攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 02:03 UTC 版)
一般に自爆攻撃とは特別攻撃隊のような自殺攻撃、あるいはテロリストの自爆による攻撃などをさす(他の特殊攻撃は、特攻を参照)。太平洋戦争中の日本軍の場合、計画的に行われた神風特別攻撃隊の場合や、負傷や乗機の損傷で生還が期待できない時に突発的に行う場合があった。現代のテロリストの場合、殉教的に自ら行う場合と、事実を知らされていない者に爆発物を持たせて遠隔操作で起爆させる場合がある。 第一次上海事変における、日本陸軍の爆弾三勇士は自爆であるように報道されたが、実際は上官が破壊筒の導火線を計算の半分以下に設定したことから起きた事故であり、この士官は軍事裁判にかけられている。 攻撃ではないが、戦況の悪化による薬品不足で重傷者の医療が出来なくなったり、撤退時に後送できなかったりした場合の安楽死用として、また総員玉砕を前に動けぬ負傷者の自決用として、手榴弾を与え自爆させた例もある。これは軍人に限らず、捕虜になった場合虐待・虐殺されると信じた戦地の民間人の間でも行われている。 第二次大戦中には対戦車兵器の不足から日本軍では「肉弾」と称して自爆攻撃を行った。爆薬や地雷を抱えて敵戦車に飛び込んだり、穴に篭って待ち伏せ、抱きかかえた砲弾や爆弾の信管に硬いものを叩きつけ、起爆させた。後に伏龍のような自爆専用兵器も製作された。成型炸薬に持ち手として長い棒をつけることで、爆発物と運搬者との間に距離を作り、多少の生存性を持たせた刺突爆雷も存在するが米軍は自殺兵器と分類している。 ベトナム戦争でも、爆薬を抱えた北ベトナム軍兵士による自爆攻撃が行われている。
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