自然馬術の考案とは? わかりやすく解説

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自然馬術の考案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/31 14:31 UTC 版)

フェデリコ・カプリッリ」の記事における「自然馬術の考案」の解説

カプリッリが考え出した乗り方や馬の調教法その名にちなんでカプリッリ方式イタリア方式とも呼ばれ、馬の自然な動き尊重したことから自然馬術方式とも呼ばれている。 それまで各国騎兵隊馬場馬術乗り方であった馬場馬術王侯貴族宮廷中庭で人に見せるために行っていた踊りのような馬術で、馬に要求する姿勢運動内容人工的なものであり、馬は不自然な体勢強いられていた。 時の流れと共に騎兵行動高速山野駆け巡ることが多くなり、馬場馬術乗り方では人馬ともに疲労大きく別の乗り方求め気運高まりつつあった。特にイタリア馬産国ではなかったので馬の消耗極力防ぐことが重要であった。 カプリッリは馬場馬術特有の馬の収縮屈撓姿勢廃止し大勒をやめて水勒使用基本とした。そして馬の自然な運動態勢を最も尊重し、それに合わせる乗り方始めた。 そして速歩駈歩では前方騎座(坐骨体重おかないいわゆるツーポイント)で乗ることとした。これには馬の弱点である腰への負担かけない為という大きな目的があった。この乗り方新兵教育するのにも最も簡単な方法であった。 カプリッリは装鞍した馬を自由に走らせたり、自由飛越をさせたりしてその動きや馬の心理もよく観察研究した。そして以下の点を調教基本とした。 馬を馴教(色んな事物にならす)する時も恐がるものには無理に近づけず、 遠巻き見せながら徐々にならすこと 障害飛越訓練は馬が落ち着いた状態で行うこと 踏み切りには干渉せず馬に任せること(馬は飛ぶ前に自分判断しているため) 簡単で程度の低いものを数多く飛ばせて馬に学習させ、自信付けさせること 簡単な様式例え駈歩発進についても、速歩から駈歩移行し易いのでそこから始める。 駈歩の手前が左右どちらかであっても良しとする。(その内馬が自分で出やすい方を覚えるため) この障害飛越においてカプリッリは試行錯誤繰り返し上体前傾して手綱伸ばしてやることによって馬が楽に飛越できるようにした最初の人物である。しかし彼はこのやり方確立するまでに約400回も落馬をし、ある時は全治ヶ月大怪我をしたこともあると言われている。カプリッリの努力により世界中の馬達が苦痛から救われ騎手達もスムーズな飛越ができるようになった

※この「自然馬術の考案」の解説は、「フェデリコ・カプリッリ」の解説の一部です。
「自然馬術の考案」を含む「フェデリコ・カプリッリ」の記事については、「フェデリコ・カプリッリ」の概要を参照ください。

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