自爆テロ犯についての着目点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:09 UTC 版)
「自爆テロ」の記事における「自爆テロ犯についての着目点」の解説
群衆の中で、爆発物を装着したテロリストを見分けることは困難だが、これらテロリストの特徴として次のようなことが分かっている。(日本国外務省発表) 自爆テロを企図するテロリストは、いわゆる“シャヒド・ベルト”と呼ばれる爆発物を固定した太いベルトを腹部や大腿部に装着している。それ故、一般的に動きがぎこちない。特に早歩きや走るときの姿にぎこちなさが顕著に表れる。 “自爆ベルト”を隠すため、夏場でも不自然に厚着をする。コートを着用することが多い。 自爆テロを実行しようとする者は、緊張感や狂信から振る舞いが神経質で、特異な印象を与えることが多い。また、死の緊張感から麻薬等の薬物を服用していることが多く、表情(特に目つき)や行動が異常な場合が少なくない。 爆発物を作動させようとするとき、爆発物を装着している腹部や大腿部を激しくまさぐる格好をとる。これは、爆発物の安全装置解除および起爆時に電気導火線同士を接触させる必要があるからである。 2011年にはアフガニスタンで何も知らない8歳の少女に布でくるんだ爆発物を預けて運ばせ、これを遠隔操作でその子供とともに爆破するという手段を使ったと報じられた。この場合、その子供は爆弾を運ばされていることを知らないので、上記のような異常行動は見られない。2005年のロンドン同時爆破事件でも、テロの黒幕が青年たちを騙して時限爆弾入りの荷物を預け、これを爆破した疑いがもたれている(捜査の結果、青年たちがテロ組織とは無関係と見られることや、爆発直前に青年がカバンを開けた際に中身を見て驚き、パニックのような状態に陥った様子が監視カメラに映っている)。
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