自動車文化振興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:11 UTC 版)
「GR (トヨタ自動車)」も参照 『GAZOO Racing』としての活動 若者の車離れやEV化による自動車のコモディティ化への危惧から、『次の100年も、クルマを徹底的に面白くする』とし、モータースポーツ活動を積極的に振興している。FIA 世界耐久選手権(WEC)や世界ラリー選手権(WRC)のような最高峰カテゴリのレース活動が有名だが、ニュルブルクリンク24時間レースや全日本ラリー選手権、スーパー耐久などにも「凄腕技能養成部」を初めとするトヨタ社員のチームを送り込んだり、市販車の開発者にもドライブさせるなどして人材育成・市販車開発に役立てている。2016年にはトヨタ・レクサスの全てのモータースポーツ活動を「TOYOTA GAZOO Racing」の名の下に一本化した。さらに全国にカーショップの『GRガレージ』を展開し、車好きを増やすためのプロモーションを行っている。 市販車の走行性能の向上 2015年に投入された新プラットフォームTNGAではコスト削減のみならず走行性能の向上が盛んに喧伝され、プリウスやカローラは従来の安価なトーションビーム式から走りの質感が高いダブルウィッシュボーン式へと変更された。またクラウンやC-HRのような、本来スポーツカーでない車種も徹底的にニュルブルクリンクで走りこませて鍛えている。2019年には愛知県豊田市に、ニュルブルクリンクをイメージしたテストコースを開設している。また前述のGAZOO Racingは社内カンパニー『GRカンパニー』として市販車へレースで得た知見をフィードバックすることで会社の利益に貢献するとしている。 市販スポーツカーの新規開発 他社とのジョイントにより86やGRスープラ、GRヤリスを開発し、トヨタブランドとしては途絶えていた2ドアクーペをラインナップに復活させた。またレクサスにおいてもRC、RC F、LCといった複数のクーペを誕生させている。またブランドとしても2009年にコンプリートカーの『GRMN』、2010年に乗用車をスポーティーにチューニングした『G's』を立ち上げた。2017年にはこれらをGAZOO Racing由来のブランド『GR』のピラミッドの下に統一し、さらなる展開体制を採っている。
※この「自動車文化振興」の解説は、「豊田章男」の解説の一部です。
「自動車文化振興」を含む「豊田章男」の記事については、「豊田章男」の概要を参照ください。
- 自動車文化振興のページへのリンク