脱オタクファッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 23:46 UTC 版)
脱オタクの最初の段階では、大抵の場合はあまりコストや時間がかかるような方向にではなく、専ら「オタク臭くない」というものがコンセプトとなっている傾向が見られる。 例えば、最も単純なスタイルの変更として、清潔感の演出が挙げられる。シャツはクリーニングから返ってきたばかりの下ろしたてのものを着る、アイロンを掛ける、髪は10分間カットではなくヘアサロンでカットし、整髪料でセットをする、縮毛矯正を掛ける、髪型を変える、無精髭など清潔感から外れるような髭は剃る、顔や身体は清潔を心がけ、入浴・洗顔をして皮脂などが浮いていないようにすると言った具合である。次の段階としては、ファッション誌などを参考に、着衣やアクセサリをチョイスしていくことが薦められていることが多い。 一方で、いわゆる「オタク気質」と目される傾向に「何事にもこり過ぎる」という面もあり、脱オタク化を目指してファッション動向のデータ収拾に没頭したり、いわゆる「周りから浮いた」個性的な格好をTPOを考えずにしてしまったりして、結果的に「ファッションオタク」に陥りかねないという本末転倒な事態も懸念される。 ただし、これらは形だけのことであり、行動様式や考え方などの変容もしばしば課題となる。清潔感の演出の延長で、一般的に不快とみなされる癖(自身の頭を掻いたり、顔を触る、独り言をつぶやくなど)を直したり、表現に注意を払ったり、誠実さ・謙虚さを心掛けるなどの必要も挙げられる。 同時に、ジムなどに通いシェイプアップに努め、肥満を解消したり筋肉をつけひ弱な印象を払拭することや、スマートでテキパキとした身のこなしができる身体能力を鍛える、食生活を見直しジャンクフードやファストフードを控えるなど、フィジカルな面からの改善も求められる。 無論、脱オタしたオタクが他の脱オタしないオタクを見下す行為や、安易に個性的なファッションに対する悪口を言うことも含まれる。いくらファッションが万人に受けるものに変容したとしても、従来の攻撃的な(或いは逃避的な)性質が治らなければ反感を買い、脱オタのイメージ自体が悪くなるためである。
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