羽黒山 (栃木県)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 羽黒山 (栃木県)の意味・解説 

羽黒山 (栃木県)

(羽黒山神社_(宇都宮市) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 09:01 UTC 版)

羽黒山
夏の羽黒山(2007年7月)
標高 458.2 m
所在地 日本栃木県宇都宮市
位置 北緯36度42分35.4秒 東経139度52分44.7秒 / 北緯36.709833度 東経139.879083度 / 36.709833; 139.879083座標: 北緯36度42分35.4秒 東経139度52分44.7秒 / 北緯36.709833度 東経139.879083度 / 36.709833; 139.879083
羽黒山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示
写真中央が羽黒山。鬼怒川が取り巻くように流れる。(航空機より望む)
手前でいだらぼっちが足を洗ったと言われる鬼怒川。奥に羽黒山、男体山を望む

羽黒山(はぐろさん)は栃木県宇都宮市今里町にあるである。山頂付近の水準点は標高458.2m国土地理院作成の25,000分の1地形図およびその等高線によると、羽黒山の最高地点は頂上部南東部のピークである標高470m以上480m未満の地点である。

概要

羽黒山は、栃木県宇都宮市北東上河内地区の今里町にある標高458m(最高地点は標高470m以上480m未満のピーク)の低山である。西鬼怒川の西岸部に位置する。山頂からは気象条件が良ければ筑波山加波山をはじめ富士山を臨むことも出来る。山頂部には羽黒山神社が鎮座する。

古名は河内山であったが、出羽国羽黒山出羽神社)から分霊勧請したことから、羽黒山に改称した[1]。地元では親しみをこめて「おはぐろさん」と呼んでいる。

だいだらぼっち伝承

羽黒山には人間がまだ誕生しない大昔、だいだらぼっちが羽黒山に腰掛けて鬼怒川でを洗ったという言い伝えがある(だいだらぼっちとは日本の各地で伝承される巨人である)。

羽黒山の祭り・梵天祭り

羽黒山の麓、今里の宿では収穫を盛大に祝う約300年の歴史を持つ羽黒山の祭礼・梵天祭り(ぼんてんまつり)が毎年開かれ県内外から多くの見物客を集める。毎年5月5日11月23日から24日に行われる。特に秋の「梵天祭り」は五穀豊穣、家内安全を願って「梵天」を神社に奉納する盛大な祭りで、その歴史は江戸時代中期に収穫を祝い感謝する行事として始められたと言われる。梵天の房が付けられた長い竹竿を祭りの衣装をまとった若者が担ぎ、威勢のよい「ホイサ、ホイサ」の掛け声と供に羽黒山頂上にある羽黒山神社まで3kmほどの参道を練り歩く。

放送送信施設

当山にはFMラジオ放送送信所地上デジタルテレビ放送中継局が置かれている。2000年までは日本放送協会(NHK)東京アナログテレビ中継局も置かれていた。

FMラジオ放送送信施設

周波数
MHz
放送局名 コールサイン 空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域内世帯数
76.4[2] エフエム栃木
(レディオ・ベリー)[3]
JOSV-FM[2] 1 kW[2][4][5][6] 3.9 kW[2][4] 栃木県 約30万世帯[要出典]
80.3[4][6] NHK
宇都宮FM[3][7]
JOBP-FM[4][6]
94.1[5] CRT
栃木放送[3][8]
- 2.7 kW[5]
  • NHK-FMは1970年3月30日に運用を開始[6]、同4月6日に県域放送を開始した[9]
  • 栃木放送のFM補完中継局「CRT-FM」宇都宮局は2017年12月28日に運用開始した[10]

デジタルテレビ放送送信施設

2012年2月10日に「上河内中継局」として予備免許が交付[11] され、同年3月19日から本放送を開始した。

NHK総合テレビの県域放送は、2012年4月1日から実施されている。

※以下のデータは予備免許によるものである[11]

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域内世帯数
1 NHK
宇都宮総合
46 3W - W 栃木県 5,991世帯
2 NHK
東京教育
43 全国
3 GYT
とちぎテレビ
41 栃木県
4 NTV
日本テレビ
48 関東広域圏
5 EX
テレビ朝日
51
6 TBSテレビ 49
7 TX
テレビ東京
52
8 CX
フジテレビ
50

かつて設置されていた施設

アナログテレビ放送送信施設

上記NHK宇都宮FMの送信所と局舎及び空中線柱を共用して[12]、アナログテレビの「上河内中継局」が置かれていたが、CATVへの全戸加入により受信者が皆無となったことに伴い2000年3月31日に廃局となった[13]。1997年時点の諸元[12] を表に示す。

放送局名 チャンネル 空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域内世帯数 偏波面 開局日
NHK東京総合 43ch 映像3W
/音声750mW
映像14.5W 関東広域圏 502世帯[要出典] 垂直偏波 1974年5月30日
NHK東京教育 45ch 全国

ギャラリー

脚注

  1. ^ 手塚裕司・小林茂 著「西鬼怒川の今昔」、鬼怒川・小貝川読本編纂会議、編集委員会 編『鬼怒川 小貝川 ― 自然 文化 歴史』鬼怒川・小貝川サミット会議(下館工事事務所)、1993年3月29日、176頁。 NCID BN11909615 
  2. ^ a b c d 無線局免許状等情報(総務省)
  3. ^ a b c ラジオマニア2019別冊付録、RADIO-MANIA handbook 2019-2020』三才ブックス〈三才ムック〉、2019年9月15日、109頁。ISBN 9784866731445https://www.sansaibooks.co.jp/mook/m-radio/%e3%83%a9%e3%82%b8%e3%82%aa%e3%83%9e%e3%83%8b%e3%82%a22019.html 
  4. ^ a b c d 無線局免許状等情報(総務省)
  5. ^ a b c 無線局免許状等情報(総務省)
  6. ^ a b c d NHK年鑑2016(NHK放送文化研究所) (PDF)
  7. ^ NHK年鑑2016(NHK放送文化研究所)放送設備の技術、ラジオ・FM 放送施設321ページ (PDF)
  8. ^ 放送エリア・CRT基礎データ 2019年2月10日閲覧
  9. ^ NHK宇都宮放送局、放送局情報(放送局のあゆみ)、2017年2月25日閲覧
  10. ^ 「CRT-FM94.1MHz」放送中! CRTインフォメーション 栃木放送 2017年12月28日、2019年2月10日閲覧
  11. ^ a b 管内31局の地上デジタルテレビジョン放送局(中継局)を予備免許≪岩舟、日光所野、塩谷船生、上河内中継局≫(プレスリリース) - 総務省関東総合通信局(2012年2月10日付)
  12. ^ a b 日本放送協会・社団法人日本民間放送連盟監修『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧』1997年3月31日現在(1997年7月、NHKアイテック)(所蔵は国立国会図書館サーチで検索可能)2. テレビジョン放送局一覧 栃木県(p.239)。
  13. ^ 日本放送協会第904回経営委員会議事録”. 日本放送協会 (2001年6月4日). 2015年12月22日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「羽黒山 (栃木県)」の関連用語

羽黒山 (栃木県)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



羽黒山 (栃木県)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの羽黒山 (栃木県) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS