紙本墨書南番文字〈／慶政上人ノ識語アリ〉
| 主名称： | 紙本墨書南番文字〈／慶政上人ノ識語アリ〉 |
| 指定番号： | 442 |
| 枝番： | 00 |
| 指定年月日： | 1934.01.30(昭和9.01.30) |
| 国宝重文区分： | 重要文化財 |
| 部門・種別： | 古文書 |
| ト書： | |
| 員数： | 1巻 |
| 時代区分： | 南宋 |
| 年代： | |
| 検索年代： | |
| 解説文： | 南宋時代の作品。 |
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紙本墨書南番文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/03 14:26 UTC 版)
紙本墨書南番文字（しほんぼくしょなんばんもじ）とは、1217年に南宋の泉州で書かれ、日本人僧の慶政によって日本に持ち帰られた、ペルシア文字の詩句が書かれた文書である。国の重要文化財（美術品）に指定されている。日本に現存するペルシア語の文書としては最古[注釈 1]のものである[3]。
注釈
- ^ 「文書」ではないが、さらに古いものとしてはパフラヴィー語（中期ペルシア語）とソグド語が刻銘された東京国立博物館蔵の白檀香（奈良時代、8世紀のものと推定）がある[1][2]。
- ^ a b c d 羽田亨の英訳には、1909年10月31日に京都帝国大学で行われた講演「日本に伝はれる波斯文に就て」で発表されたもの[35]と、1953年3月7日に京都国立博物館で行われた講演「慶政上人と南番文字」[36]で発表されたもの[37]の2種類があり、後者ではクレマン・ユアールの研究[38]を参照し、第2文の訳が大きく修正されている。「慶政上人と南番文字」は活字化されていないが、1958年刊行の『羽田博士史学論文集 下巻 言語・宗教篇』に「日本に伝はれる波斯文に就て」が再録された際、解読・訳文についてはもとの講演録ではなく、「慶政上人と南番文字」に基づいて修正されたものが収められた[39]。
- ^ a b c 羽田亨が1909年に山田永年のために筆記した解説文による。写真版が神田喜一郎『敦煌学五十年』[40]に掲載されており、また荻野三七彦「「波斯文」文書と勝月坊慶政」に訳文が引用されている[41]。
- ^ 荻野三七彦の依頼による翻訳。荻野は「アラブ青年」としている[15]が、黒柳恒男によれば正しくはイラン人[43]。
出典
- ^ a b 吉枝, 聡子「日本におけるペルシア語事情」『複言語・多言語教育研究』第6巻、2018年、 91-108頁、 doi:10.34564/jactfl.6.0_91、 ISSN 2188-7403、2020年10月13日閲覧。
- ^ “白檀香”. 東京国立博物館画像検索. 2020年10月13日閲覧。
- ^ a b c 岡田 2004, p. 364.
- ^ “Ministry of MoFA Iran:Persian manuscript in Japan”. mfa.gov.ir. 2021年6月11日閲覧。
- ^ a b 荻野 1983, pp. 54–55.
- ^ a b c 岡田 1989.
- ^ a b 杉田 1995, p. 28.
- ^ 荻野 1983, p. 55.
- ^ a b 杉田 1995, p. 27.
- ^ 荻野 1983, p. 54.
- ^ 杉田 1995, pp. 33–34.
- ^ a b 羽田 1958, p. 206.
- ^ “文部省告示第23号”. 官報: p. 715. (1934年1月30日)
- ^ 紙本墨書南番文字〈／慶政上人ノ識語アリ〉（1934年〈昭和9年〉1月30日指定、重要文化財〈古文書〉）、国指定文化財等データベース（文化庁） 2020年5月27日閲覧。
- ^ a b 荻野 1983, p. 53.
- ^ 羽田 1910.
- ^ 羽田 1958.
- ^ 羽田 1910, p. 165.
- ^ a b c 羽田 1958, p. 213.
- ^ a b 羽田 1910, p. 166.
- ^ 前嶋 1982, p. 107.
- ^ Pelliot 1913.
- ^ 前嶋 1982, pp. 107–112.
- ^ a b c 前嶋 1982, p. 111.
- ^ 岡田 1988, pp. 17–18.
- ^ 黒柳 1987, pp. 218–219.
- ^ 岡田 1988.
- ^ a b 岡田 2004, p. 365.
- ^ a b 杉田 1995, p. 33.
- ^ 杉田 1995, p. 30.
- ^ 荻野 1983, pp. 53, 56.
- ^ a b 黒柳 1987, pp. 222–223.
- ^ 杉田 1995, p. 263.
- ^ 小林 1975, p. 36.
- ^ 羽田 1910, p. 159-160.
- ^ 神田 1984, p. 428.
- ^ 羽田 1958, p. 211.
- ^ Pelliot 1913, pp. 181–182.
- ^ 羽田 1958, pp. 213–214.
- ^ 神田 1984, p. 426.
- ^ 荻野 1983, p. 58.
- ^ a b 小林 1975, p. 35.
- ^ a b c 黒柳 1987, p. 217.
- ^ a b c 荻野 1983, p. 59.
- ^ a b c d e 杉田 1995, p. 29.
- ^ 杉田 1995, pp. 30–31.
- ^ 杉田 1995, pp. 31–32.
- ^ a b 前嶋 1982, p. 112.
- ^ Pelliot 1913, p. 182.
- ^ 黒柳 1987, p. 222.
- ^ 黒柳 1987, p. 219.
- ^ a b “紙本墨書南番文字”. 2020年8月10日閲覧。
- ^ “紙本墨書南番文字”. 2020年8月10日閲覧。
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