ナスフ体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 06:42 UTC 版)
ナスフ体(ナスフたい、Naskh、アラビア語: نسخ nasḫ / nasḵ、ナスヒーもしくはトルコ語名のネシフと呼ばれることもある)はアラビア語を記す際に使用されるアラビア文字の書体である。ナスフ体は10世紀初頭にアッバース朝の大臣を務めたイブン・ムクラ(ペルシア語: ابن مقلهٔ شیرازی)により開発されたと考えられている。ナスフ体という名称はアラビア語で転写を意味する語の語根「ナサハ」(nasakh-a、نسخ)より採られていると考えられている。ナスフ体はクーフィー体に代わる書体として登場した、もしくは文章をより早く転写するために生まれたとされる。ナスフ体は文字装飾が小さいという特徴を持っており、アラビア語、ペルシア語、パシュトー語、シンド語で書かれた文章を印刷する際に一般的に用いられている。
- ^ “Qur'an Carpet Page; al-Fatihah”. World Digital Library. 2014年5月30日閲覧。
- 1 ナスフ体とは
- 2 ナスフ体の概要
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