第8期党中央委員会第4回総会
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「朝鮮労働党第8期中央委員会」の記事における「第8期党中央委員会第4回総会」の解説
第8期党中央委員会第4回総会は2021年12月27日から31日にかけて開催され、以下の6項目の議題を審議した。 2021年度の主要党と国家政策の執行状況の総括と2022年度の活動計画について 2021年度国家予算執行状況と2022年度国家予算案について わが国の社会主義農村問題の正しい解決のための当面の課題について 党規約の一部の条項を修正することについて 党中央指導機関メンバーの2021年度下半期の党組織・思想生活状況について 組織問題 今回の総会は2019年12月末の第7期党中央委員会第5回総会を上回る5日間の日程で行われ、「農村問題の解決」を主な議題とした。金正恩は「ウリ式社会主義農村発展の偉大な新時代を開いていこう」と題した報告で今後10年間に段階的に達成すべき穀物生産目標と畜産物、果物、野菜、工芸作物、養蚕業生産の目標を明らかにし、これらの目標を達成するために農村で『思想・技術・文化の三大革命』を推進することを提唱した。また、『三大革命』の最優先課題は「思想革命」であり、「農業勤労者の頭の中に残っている古い思想を根絶し、農業勤労者を革命化、チュチェ思想化された共産主義的人間に育成」することを強調した。 北朝鮮では1964年に金日成が「我が国における社会主義農村問題に関するテーゼ(英語版)」を発表し、農村問題解決に向けた全般的な指針を出したことがあったが、金正恩が今回提唱した農村革命は、この58年前の農村テーゼを継承、発展させたものとも考えられる。 一方、金正恩の報告では核開発について直接の言及がなく、アメリカなどとの外交方針や対外メッセージも明らかにされなかったほか、「組織問題(党幹部の人事)」でも、政治局員候補への復帰や政治局員への昇格が取り沙汰されていた金与正(党宣伝扇動部(英語版)副部長兼国務委員)の昇格は見送られた。 総会で選出された党幹部は以下の通り。 政治局員:朴正根(内閣副総理兼国家計画委員会(中国語版、朝鮮語版)委員長) 政治局員候補:李太燮(社会安全相) 中央委員(中央委員候補からの昇格):韓龍国、王昌旭、チュ・ヨンイル、ソ・ジョンジン、リ・ヒョックォン、チン・グムソン、イム・ギョンジェ、金日国、チェ・ソンハク、リ・チョルサン、姜亨奉、、桂明鉄、リ・ジョンギル、リ・ギョンホ、オ・グムチョル、キム・ボクナム、リ・チャンソン、キム・ファソン、朴泰成、チャ・ミョンナム、金光革 中央委員候補:シム・ホンビン、キム・ジョンギル、パク・スイル、リ・ギョンチョン、パク・クァンジュ、チェ・チュンギル、宋永健、李逢春、コ・インチョル、チェ・グァンイル、松碩元、キム・グァンイル、キム・ジョンスン、パク・ソンチョル、ペク・ヒョンチョル、チェ・ギルリョン、チェ・グァンジュン、リ・ギョンチョル、コ・ナムヒョク、趙石虎、カン・ミョンチョル、チェ・リョンギル
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