朝鮮労働党第8期中央委員会とは? わかりやすく解説

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朝鮮労働党第8期中央委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 19:09 UTC 版)

朝鮮労働党第8期中央委員会(ちょうせんろうどうとうだい8きちゅうおういいんかい、朝鮮語:조선로동당 제8차중앙위원회)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の執権政党・朝鮮労働党2021年第8回党大会で選出した中央委員会[1]である。


注釈

  1. ^ a b 朴泰成、李日煥の役職については英語版記事を参照。
  2. ^ 北朝鮮は2020年12月4日開催の第14期最高人民会議常任委員会第12回総会で「反動的文化・思想排撃法」を採択し、韓流文化など、北朝鮮独自の社会主義体制(いわゆる「ウリ式社会主義」)を文化・思想面で崩壊させかねないものと見なす海外の文化・思想への取り締まりを強化している[22]
  3. ^ この議案は総会最終日の6月18日に急遽追加された。追加された理由は不明だが、党宣伝扇動部長・宣伝担当書記[6][26]で最高人民会議議長の朴泰成が総会を欠席しており、処刑説が報じられている[6]こと、総会で金正恩が「第8次党大会で新しく選挙された党中央指導機関が党と人民に厳かに誓約したが、もはや指導機関メンバーの活動と生活で重大な問題が発露していることについて一つ一つ指摘した。」と朝鮮中央通信が報じたことなどから、党幹部の引き締めを図る狙いがあるとみられる。
  4. ^ 各分野別の協議会についてデイリーNKジャパンは6月17日配信の記事で「(協議会では)参加者らが活発に意見交換している様子を伝えている。報道用の演出の可能性もあるが、北朝鮮の重要会議ではあまり見られなかった光景だ」と指摘している。なお、各分野別の協議会は2月の第2回中央委員会総会でも設置され、工業・農業・軽工業・建設の4部門での開催が報じられている[34][35][36][37][38]
  5. ^ 特別命令書の内容について北朝鮮側は詳細を公表していないが、デイリーNKジャパンなどの報道によると、軍の備蓄食糧(軍糧米)を放出して国民への配給に充当することが盛り込まれていたという[39]。ただし、金正恩は充分な備蓄があるものと見て食糧配給を指示したものの、物資の横流しが横行する軍には十分な備蓄米がなく、金正恩に報告された備蓄量と実際の備蓄量との間に相当な乖離があったため、党政治局常務委員・党中央軍事委員会副委員長の李炳哲らは独断で中国からコメを持ち込むことを承認して穴埋めを図ることになった。その後、中国産のコメは軍傘下の貿易会社などが動員され、中朝国境や西海岸の南浦港を通じて搬入されたが、この動きに疑念を抱いた南浦の検疫所が上層部に報告し、その話を知った金正恩の逆鱗に遭った李炳哲らは6月29日の政治局拡大会議で更迭されたとみられている[39]。なお、食糧配給は7月から順次行われているものの、国民向けの配給は有償かつ劣化した軍糧米が使われたのに対し、中央党(朝鮮労働党中央委員会)・軍・保衛部(秘密警察)など特殊機関の勤務者向けの配給では李炳哲が独断で中国から調達した中国産のコメの一部を使い、残りの8割を「非常米」と称した備蓄食糧に回したため、国民からは不満の声が上がっているとデイリーNKジャパンは8月8日配信の記事で報じている[40]
  6. ^ 総会閉会後に公表されたのは政治局員・政治局員候補のみ。その他の人事は6月20日に朝鮮中央テレビで放送された記録映画「<朝鮮記録映画>朝鮮労働党中央委員会第8期第3回全員会議(조선기록영화 조선로동당중앙위원회 제8차제3차전원회의)」で公表された。
  7. ^ なお、北朝鮮の農業政策英語版中国語版を取り仕切ってきた国家機関である農業省朝鮮語版(농업성)は2022年1月21日付けの最高人民会議常任委員会政令第822号で農業委員会(농업위원회)に改組された[50]
  8. ^ 2022年4月25日の朝鮮人民革命軍創建90年記念軍事パレードで復職が発表された。なお、党中央軍事委員会副委員長については朴正天が引き継いでいることが発表された。
  9. ^ 2022年4月25日の朝鮮人民革命軍創建90年記念軍事パレードで元帥への軍階級の復帰が発表されたほか、党中央軍事委員会副委員長への就任も合わせて発表された。
  10. ^ 上記記事の筆者である金興光によると、「本部党責任秘書(書記)」は党規約にある役職ではなく、党の内規による地位なので発表する必要がなかったとしている。
  11. ^ 「党中央」(당중앙)とは、金日成の後継者に内定して間もない金正日を指す呼称として1970年代に用いられたもの[73]。転じて金正日や金正恩を指す呼称としても用いられている。
  12. ^ 朝鮮中央通信の日本語訳は「朝鮮式社会主義」
  13. ^ Forbes Japanの記事によると、于は金正恩が新型コロナウイルスが北朝鮮国内で確認され、「建国以来の大動乱である」(5月14日)と危機感を抱いていく中、「俺は検察だからコロナは関係ない」という態度で構えていたため、金正恩の激しい怒りを買ったとみられているという。
  14. ^ 初日の討論に参加したのは祥原セメント連合企業所(黄海北道)セメント職場修理作業班の党細胞書記パク・ミョングン、クムゴル鉱山栄光坑パク・テソン英雄小隊の党細胞書記チ・ドンギュ、平壌火力発電所保温職場保温第1作業班の党細胞書記パク・グァンヒョク、金策製鉄連合企業所(咸鏡北道)鋼鉄第2職場修理第2作業班の党細胞書記パク・ゴンイル、興南肥料連合企業所(咸鏡南道)水電解職場電解修理作業班の党細胞書記チュ・ヨンボム、チョンリマ区域降仙協同農場(南浦市)農産第10作業班の部門党書記兼第1党細胞書記パク・ヒョンチョル、平安南道价川市国土環境保護管理部道路補修管理隊道路監督の第1党細胞書記キム・チュンソン、松南青年炭鉱(平安南道)金振青年突撃隊の党細胞書記キム・ソンナム、1月8日水産事業所「タンプン(紅葉)18-03」号の党細胞書記パク・ヨンチョル、咸鏡北道検察所の第1党細胞書記リ・ホジュン、高山果樹総合農場(江原道)直属第13作業班の党細胞書記パク・ソンチョル、開城市幼児食品工場あめ作業班の党細胞書記ソン・ジンギョク、城川江電機工場(咸鏡南道)組立職場の党細胞書記キム・ジョンシクの計13名。2日目(4月7日)の討論[114]に参加したのは金正淑平壌製糸工場第3職場糸繰り第1党細胞書記キム・ウンギョン、金鍾泰電気機関車連合企業所機関車組立職場の台車作業班党細胞書記チョ・ヨンギル、両江道革命戦跡地管理局保存管理処党細胞書記キム・ホンイル、龍門炭鉱第2坑採炭第2中隊党細胞書記リ・ガンチョル、農業研究院稲研究所生物工学研究室党細胞書記キム・ヨンイル、黄海製鉄連合企業所条鋼職場の加熱2作業班党細胞書記ホ・ヨンイル、江界精密機械総合工場党細胞書記ハン・サムヒョク、金策工業総合大学金属工学部鉄冶金学講座党細胞書記チュ・ビョンス、江南郡英進協同農場畜産作業班党細胞書記キム・ミョンソン、信川郡白石協同農場第2作業班部門党書記兼第1党細胞書記チェ・ミョンソン、2·8ビナロン連合企業所合成職場アルデヒド作業班党細胞書記キム・チョルナム、朝鮮赤十字総合病院心臓専門病院血管造影科党細胞書記チェ・ジョンリム、虚川江発電所第5号発電所党細胞書記アン・イルグァン、寧辺郡和平高級中学校党細胞書記チェ・イングッ、化学工業省初級党副書記キム・ゴンイル、兎山アヒル工場黄江農場第7作業班党細胞書記チェ・ミョンイル、チョンリマ製鋼連合企業所ガス発生炉職場3交替党細胞書記リ・ウンソン、平城市陽地分駐所党細胞書記チェ・グァンミョンの計18名。最終日(4月8日)の討論[105]に参加したのは碧城郡山林経営所通山地区山林監督分所党細胞書記キム・ソンヨン、南浦市党委員会書記チョ・ウンモ、大聖対外建設者養成事業所第3職場第2作業班党細胞書記ホ・ドンアム、殷山郡崇化農場第3作業班党細胞書記リ・インチョル、チョンリマタイル工場技術課党細胞書記パク・ジュソン、朝鮮4·25シナリオ創作社創作第3室党細胞書記キム・チョル、恵山青年鉱山作業探査隊斜坑小隊党細胞書記リ・チュンヒョク、和平林産事業所ソクマク林産作業所山地第2小隊党細胞書記リ・グムチョル、8月21日工場党細胞書記シン・グァンホの計9人。
  15. ^ 朝鮮職業総同盟は北朝鮮におけるナショナルセンターとしての役割を果たしているが、北朝鮮当局は『自国は「社会主義国」であり、資本家階級が存在しないため、労働者階級階級闘争を担うのではなく、生産管理に参加させる労働者組織である』という建前から労働組合とは見なしていない。

出典

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  136. ^ “김일성-김정일주의청년동맹 제10차대회 결정서 주체110(2021)년 4월28일 청년동맹의 명칭을 고칠데 대하여(金日成・金正日主義青年同盟第10次大会決定書 主体110(2021)年4月28日 青年同盟の名称を改めることについて)”. 労働新聞. (2021年4月30日). オリジナルの2021年4月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/ER0Ks 2021年5月16日閲覧。 
  137. ^ “김정은 직업동맹은 사회주의건설의 새로운 고조기를 앞장에서 열어나가는 전위부대가 되자 조선직업총동맹 제8차대회 참가자들에게 보낸 서한 주체110(2021)년 5월 25일(朝鮮職業総同盟第8次大会開催 敬愛する金正恩同志が大会参加者に規範的な書簡を送った)”. 労働新聞. (2021年5月27日). オリジナルの2021年6月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/pqBTR 2021年6月6日閲覧。 
  138. ^ “김정은 직업동맹은 사회주의건설의 새로운 고조기를 앞장에서 열어나가는 전위부대가 되자 조선직업총동맹 제8차대회 참가자들에게 보낸 서한 주체110(2021)년 5월 25일(金正恩 職業同盟は社会主義建設の新たな高揚期を先頭に立って切り開く前衛部隊になろう 朝鮮職業総同盟第8次大会に送った書簡 主体110(2021)年5月25日)”. 労働新聞. (2021年5月27日). オリジナルの2021年6月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/djBAr 2021年6月6日閲覧。 
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  141. ^ “조선사회주의녀성동맹 제7차대회 진행 경애하는 김정은동지께서 대회참가자들에게 강령적인 서한을 보내시였다(朝鮮社会主義女性同盟第7次大会開催 敬愛する金正恩同志が大会参加者に規範的な書簡を送った)”. 労働新聞. (2021年6月22日). オリジナルの2021年6月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/1cJ1X 2021年6月26日閲覧。 
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  143. ^ “김정은 녀성동맹은 우리 식 사회주의의 전진발전을 추동하는 힘있는 부대가 되자 조선사회주의녀성동맹 제7차대회 참가자들에게 보낸 서한 주체110(2021)년 6월 20일(金正恩 女性同盟はウリ式社会主義の前進・発展を促進する強力な部隊になろう 朝鮮社会主義女性同盟第7次大会の参加者に送った書簡 主体110(2021)年6月20日)”. 労働新聞. (2021年6月22日). オリジナルの2021年6月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/fWNNk 2021年6月26日閲覧。 
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  147. ^ “김정은 농업근로자동맹은 우리식 사회주의농촌발전을 위한 투쟁에서 선봉부대가 되자 조선농업근로자동맹 제9차대회 참가자들에게 보낸 서한 주체111(2022)년 1월 27일(金正恩 農業勤労者同盟はウリ式社会主義農村の発展をめざす闘争で先鋒部隊になろう 朝鮮農業勤労者同盟第9次大会の参加者に送った書簡 主体111(2022)年1月27日)”. 労働新聞. (2022年1月30日). オリジナルの2022年3月3日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/N0TZU 2022年3月3日閲覧。 


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