第6飛行隊 (航空自衛隊)とは? わかりやすく解説

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第6飛行隊 (航空自衛隊)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 15:03 UTC 版)

第6飛行隊
第6飛行隊のF-2A
創設 1959年8月1日
所属政体 日本
所属組織 航空自衛隊
所在地 福岡県築城基地
編成地 北海道千歳基地
通称号/略称 6SQ
上級単位 第8航空団
最終上級単位 西部航空方面隊
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第6飛行隊(だいろくひこうたい、JASDF 6th Tactical Fighter Squadron)は、航空自衛隊第8航空団隷下の戦闘機部隊である。築城基地に所属し、戦闘機F-2連絡機T-4を運用する。

概要

第6飛行隊部隊マーク

第6飛行隊は、1959年(昭和34年)8月1日に、航空自衛隊6番目のF-86F戦闘機部隊として、千歳基地第2航空団隷下にて編成された[1]

編成後まもない同年10月27日には、第2航空団隷下のまま新田原基地へ移動し、西部航空指令所指揮下で要撃訓練を実施した。1960年(昭和35年)4月1日には松島基地へ移動、第5航空団隷下となった。松島基地で1年以上訓練を行った第5航空団と第6飛行隊は1961年(昭和36年)7月15日新田原基地へ移動し、対領空侵犯措置任務に就いた[1]

1964年(昭和39年)3月から新田原基地へのF-104戦闘機の配備が開始されると、第6飛行隊は同年10月26日に「臨時築城派遣隊」編成に伴い、築城基地へ移動、同年12月28日に臨時築城派遣隊が第8航空団へ改編されると、同航空団隷下として編入された[1]

1980年(昭和55年)3月11日から第6飛行隊へのF-1支援戦闘機の配備が開始され、F-86Fからの機種転換訓練が行われた。19機のF-1を1年近くかけて受領し、1981年(昭和56年)2月28日に配備完了、同時に要撃戦闘飛行隊から支援戦闘飛行隊へ転換した[1]

第6飛行隊でのF-1運用は25年に及んだが、2004年(平成16年)8月3日にF-2の受領を開始し、飛行隊にF-1飛行班とF-2飛行班が編成され、F-2への機種転換訓練が開始された。2006年(平成18年)3月9日にF-1の最終飛行が行われ、同年3月18日にはF-1退役式典とF-2配備完結式典があり、第6飛行隊のF-2への機種更新が完了した[1]2007年(平成19年)3月1日にはF-2による対領空侵犯措置任務を開始している。

部隊マークはF-86F時代は「8」をシンボライズしたものに赤帯だったが、F-1時代に高千穂にまつわる天逆鉾神武東征神話の弓を表すものに改められた[1]

沿革

歴代運用機

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p イカロス出版 Jwing No.214 2016年6月号 35頁 「日本の戦闘機部隊2016 保存版!空自の全15個戦闘機部隊ヒストリー」松崎豊一
  2. ^ a b 大日本絵画 月刊モデルグラフィックス2月号別冊 戦競1988 航空自衛隊昭和63年度航空総隊戦技競技会 72頁 「昭和63年度戦技競技会参加部隊史」
  3. ^ a b c d イカロス出版 JWing No.184 2013年12月号 21頁 「戦競2013 戦競、偉大なるその軌跡」松崎豊一
  4. ^ 文林堂 航空ファン イラストレイテッド 94-10 No.78 66頁-75頁 「戦競 航空自衛隊戦技競技会の迷彩機(F-104,F-1,F-4EJ,F-15) '84戦競」
  5. ^ イカロス出版 Jwing No.1 1998年9月号 43頁-59頁 「特集 戦競の真実」
  6. ^ a b イカロス出版 Jwing No.93 2006年5月号 12頁-21頁 「ありがとう、そして永遠に! グッバイ、F-1/T-2&T-1B」中井俊治
  7. ^ イカロス出版 Jwing No.135 2009年11月号 66頁-67頁 「祝!第6飛行隊創設50周年」中井俊治
  8. ^ イカロス出版 JWing No.184 2013年12月号 14頁-15頁 「戦競2013 F-2部門(三沢)」
  9. ^ “航空自衛隊、グアムで日米豪共同訓練を実施”. fly team news. (2014年1月27日). http://flyteam.jp/news/article/31274 
  10. ^ “日米豪共同演習「コープノース2014」2月17日からグアムで開催”. fly team news. (2014年2月13日). http://flyteam.jp/news/article/31937 
  11. ^ 米軍との共同訓練実施について” (PDF). 航空幕僚監部報道発表資料 (2017年9月18日). 2018年11月7日閲覧。
  12. ^ F-2戦闘機の空中接触について” (PDF). 航空幕僚監部報道発表資料 (2018年11月2日). 2018年11月7日閲覧。
  13. ^ “F2戦闘機同士が接触=九州西方沖、人的被害なし-空自”. 時事通信社. (2018年11月2日). https://web.archive.org/web/20181107185321/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110200989&g=soc 2018年11月7日閲覧。 
  14. ^ “空自のF2戦闘機、訓練飛行中に2機が接触 尾翼など破損”. 日刊工業新聞. (2018年11月2日). https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00494634 
  15. ^ イカロス出版 Jwing No.254 2019年10月号 14頁-15頁 「第6飛行隊創隊60周年記念行事」 赤塚聡

外部リンク




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