第4次評価報告書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 19:48 UTC 版)
「気候変動に関する政府間パネル」の記事における「第4次評価報告書」の解説
詳細は「IPCC第4次評価報告書」を参照 内容には下記のような科学的知見の集約結果が記述されており、結果的に地球温暖化の早急かつ大規模な緩和策の必要性を強く認識させる内容となっている。 「我々を取り巻く気候システムの温暖化は決定的に明確であり、人類の活動が直接的に関与している。」…人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられ、自然要因だけでは説明がつかないことの指摘。(第一作業部会報告書:自然科学的根拠) 「気候変化はあらゆる場所において、発展に対する深刻な脅威である。」…気温や水温の変化や水資源、生態系などへの影響のほか、人間の社会に及ぼす被害の予測結果についての評価。(第二作業部会報告書:影響・適応・脆弱性) 「地球温暖化の動きを遅らせ、さらには逆転させることは、我々の世代のみが可能な(defining)挑戦である。」…気候変動の緩和策の効果、経済的実現性と、温室効果ガスの濃度別に必要な緩和策の規模や被害等の分類などの評価。(第三作業部会報告書:気候変動の緩和策) これらは、下記のようなスケジュールで承認・公開されている。 2007年1月29日〜2月1日 - 第1作業部会報告書(AR4 WG I : 自然科学的根拠)審議・承認 2007年4月2日〜6日 - 第2作業部会報告書(AR4 WG II : 影響・適応・脆弱性)審議・承認 2007年4月30日〜5月3日 - 第3作業部会報告書(AR4 WG III : 気候変動の緩和策)審議・承認 2007年5月4日 - IPCC第26回総会で第4次評価報告書第1〜第3作業部会報告書を最終的に承認 2007年11月12日〜16日 - IPCC第27回総会で統合報告書(AR4 SYN)を承認 いずれも審議の最終日もしくは翌日に報告書の内容が公表され、IPCCのサイトなどから自由に入手可能となっている。また日本語訳が気象庁、環境省、地球産業文化研究所によって提供されている(、IPCC第4次評価報告書#原典および翻訳の節も参照)。
※この「第4次評価報告書」の解説は、「気候変動に関する政府間パネル」の解説の一部です。
「第4次評価報告書」を含む「気候変動に関する政府間パネル」の記事については、「気候変動に関する政府間パネル」の概要を参照ください。
- 第4次評価報告書のページへのリンク