2007年報告書(AR4:IPCC第4次評価報告書)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:15 UTC 版)
「IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述」の記事における「2007年報告書(AR4:IPCC第4次評価報告書)」の解説
「IPCC第4次評価報告書」も参照 IPCCは2007年に発行したIPCC第4次評価報告書(AR4)では、、Esper et al. (2002)、Bradley et al. (2003a)、Jones and Mann (2004)、D’Arrigo et al. (2006)を含む、より最近の気温再構築が用いられている。AR4においてIPCCは、”中世の温暖期”と呼ばれる時期について次のように総括している: 20世紀より前に最も暖かい期間は、950年と1100年の間に起こった可能性が非常に高い。ただしこの気温は1961~1990年の平均に対しておそらく0.1~0.2℃寒冷であり、また1980年以降に実測された気温よりも顕著に低い。 中世の温暖期が全地球的なものであったかどうかについては、データは十分というにはほど遠い。 現在の証拠からは、中世の間(950-1100年)の北半球平均気温はこの2000年の間では温暖であったことが示唆される。また証拠は限定的だが(Osborn and Briffa, 2006)と関連する17世紀の広範囲にわたって平均して寒冷な状況より温暖であったことも示唆される。 しかし地球全体が20世紀全体のように温暖であったと言うには、中世のいずれの時期についても、証拠が不十分である(Jones et al., 2001; Bradley et al., 2003a,b; Osborn and Briff a, 2006)。
※この「2007年報告書(AR4:IPCC第4次評価報告書)」の解説は、「IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述」の解説の一部です。
「2007年報告書(AR4:IPCC第4次評価報告書)」を含む「IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述」の記事については、「IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述」の概要を参照ください。
- 2007年報告書のページへのリンク