第2章:ディエス・イレとは? わかりやすく解説

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第2章:ディエス・イレ(怒りの日)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 23:36 UTC 版)

戦争レクイエム」の記事における「第2章:ディエス・イレ(怒りの日)」の解説

英語版ウィキソースに本記事関連した原文ありますオーウェンBut I was Looking at the Permanent Stars英語版ウィキソースに本記事関連した原文ありますオーウェン次の戦争The Next War)」 英語版ウィキソースに本記事関連した原文ありますオーウェンソネット-われらの大砲一つ使用されているのを見て-(Sonnet:On Seeding A Piece Of Our Artillery Brought Into Action)」 英語版ウィキソースに本記事関連した原文ありますオーウェンむなしさFutility)」 約25分を要する長い楽章である。最後の審判を歌うラテン語典礼文にオーウェンの詩が4篇挿入され形式的に複雑な構成になっている冒頭金管群が奏でるファンファーレは、最後の審判告げラッパ軍隊ラッパ2つイメージ重ねられており、この後何度も登場する重要なモチーフである(以下「ラッパ動機」と呼ぶ。)。4分の7拍子歌われる「怒りの日」旋律は、グレゴリオ聖歌「怒りの日」には基づいていないが、使っている音の構成音域にはやや類似している点がある。「ラッパ動機」と「怒りの日」旋律交互に演奏されながら盛り上がり、「奇異なラッパTuba mirum)」の部分では同時に演奏されるその後次第音楽おさまり、「ラッパ動機」が木管楽器に移ると、オーウェンの詩の断片「だが私は恒星を見つめていた(But I was Looking at the Permanent Stars)」がバリトン独唱によって歌われる。ここで描かれるのは、川岸にある野営地の夜の情景消燈ラッパが響く中で明日への不安を抱きつつ眠る少年兵の姿である。歌い出し歌詞である「ラッパ歌った(Bugles Sang)」は、「ラッパ動機」と同じく上行する分散和音歌われる音楽が一旦おさまるとソプラノ独唱初め登場し合唱とともにラテン語で「世を裁くために記され記録差し出され」と歌う。続くオーウェンの詩「次の戦争The Next War)」では、テノール独唱バリトン独唱が「戦場では、おれたちは全く親しげに「死」に向かって歩いていった。」と、戦場日常茶飯事であった死を「楽しげに」歌う。 次の慈しみ深いイエスよ、思い出したまえ」は女声合唱のみで歌われテンポ速くなる呪われし者共を罰し」からは男声合唱交替しそのままオーウェンの詩「ソネット-われらの大砲一つ使用されているのを見て-(Sonnet:On Seeding A Piece Of Our Artillery Brought Into Action)」につながる。室内オーケストラティンパニによる五連符伴ってバリトン独唱が f で歌い、その合いの手としてオーケストラトランペットが「ラッパ動機」を奏でる。「神がお前(大砲のこと)を呪い給い・・・・・・」と激しく歌われるフレーズ頂点で「ラッパ動機」がオーケストラティンパニバスドラムピアノクレッシェンド伴って盛り上がり「怒りの日」再現なだれこむこの後次第テンポ落とし合唱従えたソプラノ独唱による「涙の日(ラクリモサ)」に続く。ゆっくりとした美し音楽だが、4分の7拍子リズム「怒りの日」から続いている。続けてオーウェンの詩「むなしさFutility)」がテノール独唱によってレチタティーヴォ風に歌われるフランスの冬の戦場で、戦友遺体前に太陽の光がもはや彼を目覚めさせるとがないことを嘆く。ここに「涙の日」の音楽オーバーラップし、「こんなことになるために 土くれ大きくなったというのか。」と「涙にくれる その日こそ 灰の中よりよみがえる日」とが交互に歌われ聴く者の心を打つ。第1章末尾同様に無伴奏合唱が「慈悲深きイエス、主よ、彼らに平安与えたまえ。」と歌い静かに「怒りの日」締めくくる

※この「第2章:ディエス・イレ(怒りの日)」の解説は、「戦争レクイエム」の解説の一部です。
「第2章:ディエス・イレ(怒りの日)」を含む「戦争レクイエム」の記事については、「戦争レクイエム」の概要を参照ください。

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